リレーコラムについて

段ボールハウス。

嵐田光

バンドのライブ活動に欠かせないもの、それは物販です。

このコラムは音楽雑誌のインタビューではないので、ちょっと生々しい話をしますが、
ライブチケットが3000円でも、グッズの2500円のTシャツ、
1500円のタオルを買ってもらえば、あっと言う間にチケット以上の売り上げに!
3000円のCDが売れない時代に、この売り上げは、バンドにとって生命線!
むしろ、この活動資金がなくちゃ、全国のライブハウスを回るのは難しい。
愛は地球を救うように、物販はバンドを救うんです。

そんなわけで、僕のバンドも当たり前のようにグッズを作りまくっています。
最近だと、グッズを売るための曲なんて作っているバンドだっているんですよ?
みんなでタオルを回そう、タオルがない人は、物販コーナーへ!って歌っちゃうような。

1000人規模のワンマンライブだったり、大型のフェスに出る時は、
大チャンスなんで、Tシャツを300枚とか、400枚作ります。
他にもタオル、ロンT、パーカー、コーチジャケット・・・
もはやバンドじゃなくて、アパレルブランドかよってくらい、作ります。

ですが、アパレルっていうのは、その道のプロがいるように、そう甘くはないものです。
当然のように、売れるデザインと売れないデザインっていうのがあって。
さらに、フェスが台風で中止になっちゃうとか、そういう予測不能の自体もある。
(ちなみに、僕のバンドは先週のワンマンライブ、コロナ対策で中止になりました。)
そうすると、どうなるかっていうと、恐ろしいことに売れ残るんです、数百枚のTシャツが在庫として。

さて、問題です。
その数百枚のTシャツが入った段ボール10箱(大サイズ)は、どうなるでしょう?

正解は、保管です。
次のライブまで、どこかに保管します。

僕たちのバンドも事務所に所属していた頃は、事務所の倉庫に置いていたんですが、
数年前からフリーランスで活動してるため、なんとその段ボールは、リーダーである僕の家に保管します。
自宅ですよ?ライブが終わると、次の日、自宅に段ボール10箱が届くんです!佐川のお兄さんも、苦笑い。

こうして現在、僕の部屋には、10箱の大きな段ボールが、足の踏み場もない感じで、積み上げられています。
完全に、段ボールハウスなんです。いや、もはや倉庫の中で寝ていると言っても過言ではない。

バンドマンの部屋って、壁一面にレコードとCDが並んでいて、楽器がいくつか置いてあって、
パソコンでレコーディングできる簡易宅録スペースがあって・・・みたいなのをイメージするじゃないですか?
実際は、部屋中が、段ボール!!ぜんぜん、オシャレでも、かっこよくもない!!

もしかしたら、10代の頃の僕が、こんな未来を知っていたら、バンドやってなかったかもしれない・・・

ロックスターは僕らに、ロックをするうえで必要なものを、いろいろ教えてくれたけど、
ひとつだけ誰も教えてくれなかったものがあります、それは「倉庫」。

ロックには、愛と平和と同じくらい、倉庫が必要!

さあ、この段ボール減らすために、来週のライブも、がんばるぞ!!!

NO
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