リレーコラムについて

山上先生の話。

小藥元

ガミさんは、僕が大学3年の時に通っていた塾の先生。
そんなに年も離れていなくて、面倒見がいい優しい先生だった。
仕事で忙しいのに、いつも朝方まで付き合ってくれた。

ある日、男5人ぐらいだったかな、
飲んだ後やることない僕たちを、映画に連れて行ってくれた。
というか多分、「観にいきましょうよー、ねえねえ」って、しつこくガミさんにゴネタんだと思う。

新橋からバージンシネマまで。
たしか、2時40分スタートの「マトリックス リローデッド」だったと思う。
タクシー代も映画代も、全部ガミさんが奢ってくれた。

男5人と、ガミさんと、途中で合流したガミさんの彼女の7人で観ることになったけど
深夜なのに人は結構入っていて、席はバラバラになった。

映画終了後「どうだった?」と聞くガミさん。
答えられない5人。
だって全員気持ちよく寝てたんだから。感謝の気持ちなんて忘れて。
僕なんかまずマトリックス自体見てないからついて行けるはずがないし。開始5分で眠りについたし。

彼女にこっぴどく怒られたガミさん。

今、夜中の2時40分。
いまでもこの時間になるとガミさんに申し訳なく思う。嘘だけど。

そんな話。

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はじめまして、山上さんからのサイドチェンジでパスをいただきました博報堂の小藥 元(こぐすり げん)と申します。「戦争を4度体験したジーンズ。」他4本の古着屋の広告で今年の新人賞を奇跡でいただいたうえに、このような場でコラムを書かせていただくなんて正直ビビっております。大して面白くもない話をつらつら書いてしまいますが、一週間お付き合いいただける方いますと嬉しいです。あ、しょっぱなから日付をまたいでしまい申し訳ありません。カンヌ遅刻のSCDのせいで会議が延びたためであります。それでは、また明日。ていうか今日?

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