リレーコラムについて

川の話3

明石靖彦

(つづきで、焚き火の話しです)

河原に散らばる流木を集めてくるところから、
川の旅の焚き火は、はじまります。
小さい焚きつけから、中盤をになうやや太い木、鍋なんかも置ける
ような太い木まで、両手に抱えたり、二人がかりで引きずってきたりして
集めます。薪を集めたら、組んで焚きつけます。

山間の谷にある河原は、日が隠れるのが早くて、すぐ薄暗くなります。
その薄暗くなってきた、石だけのただただ広い河原の片隅にポッと、
小さく火がおこります。

火が本格的に大きくなる頃には、まわりは完全に真っ暗。
ヘッドランプがないと歩くのも大変です。
川の流れる音と時々、鳥のギーなどという声がします。
火のまわりに座ってゴハンを作ってたべたり、飲んだりします。
火に照らされている自分の前は、明るいけど、背中の後はほんとに闇。

ゴハンを食べたりしているときの炎は結構いきおいがあって
パチパチ燃えているのだけど、ゆっくり飲みながら話しをするころには、
落ち着いた感じの火になり、ひとり、ふたりと火のまわりから「おやすみなさい」と
抜けだすと、炭火になって、じわり、じわりと
赤くなったり、時々小さな炎をあげたりします。

せかされることもなく、
なんとなく焚き火に合わせて夜が動いていくというか、
「何時」ということを言わなくても、「時間」というものを意識しなくても、
過ごせる感じなのです。
焚き火は、川の旅の夜には欠かせません。

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