リレーコラムについて

イタコの時間

吉田早苗

本日は、ちょっとアブナイ話しをしましょうか。

過日、尊敬するADと始めて飲んだときに、言われたのです。
「吉田さん、なんでそんないっぱい仕事引き受けちゃうの?
忙しすぎるよ。そんなことしてたら、降りてくるの待つこと
できないじゃない」
バーのカウンターで、私は15秒ほどフリーズしました。
あ、この人も降りてくるのを待っているんだって。
そうなんです。「降りてくる」あの感じちょっと忘れてたかも。

みなさん、私はオカルト・オンナじゃないですよ。
恐山のイタコでもないです。
でも、なんか、コピーを書いて書いて、
それでも書きあぐねて、焦りに焦って・・・でも書いて。
そんな夜に、フッと降りてくると申しますか、別次元へワープ
するというか・・・ああ、この感じ、わかってもらえるかな〜。
コピーがですね、スッと抜けるというかね〜。
降りてくる場所をつくるための膨大な時間が必要で、
忙しすぎるとそれをつくる時間がナイ・・・

すいません。やっぱり、かなりヘンな話かも。
しかし、そういう感覚が確かに存在するとご報告したい。
コピーライターのみなさん、ないですか? 
そういう感じ・・・

さて、なにが降りてくるのでしょう。
悪魔? 天使? 座敷わらし? こなきじじい?

ところできょうは、深田恭子ちゃん、18歳の気持ちになって
コピーというかセリフというか、ドラマ的というか、
書かなくちゃいけない。うーむ。なにかが降りてくるどころ
じゃない。きょうの私はアブナイ・オンナです。

NO
年月日
名前
5680 2024.03.29 鶴香奈子 おあとがよろしいようで。
5679 2024.03.27 鶴香奈子 桜の季節ですね。
5678 2024.03.25 鶴香奈子 今の時代の「いいコピー」って何?
5677 2024.03.23 松村祐治 マルコムさん
5676 2024.03.22 松村祐治 赤岩さん
  • 年  月から   年  月まで