リレーコラムについて

身長192cmの私は、得?損?

奥田英輝

●たぶん僕は「日本一身長の高いコピーライター」じゃないでしょうか。192cm。中学二年の身体測定で測って以来、そのままです。
●「いいねえ」「うらやましい」そんなコトバをこれまでどれだけ頂戴したことか。そりゃあ得したことは、いくつもあります。学生時代のスポーツ。社会に出てからは、一回会えば必ず覚えてもらえるということ等々。これら二点は、かなり得したように思いますし、親に感謝って感じです。ただ逆に、デメリットも数々あるもんです。服のサイズがなくて困る。意外なところで頭部強打。悪いことをしてもすぐ見つかる。覆面して銀行強盗したとしても、覆面してる意味がないんでしょう、たぶん。●普通の人は、これまで何回ぐらい身長を尋ねられたことがあるのでしょうか。生まれて36年、僕は数え切れないくらい答えてきました。一日に1回は必ず聞かれます。これ、大袈裟ではないんです。大きな理由は、関西在住というところにあるのでしょう。関西のおっちゃんとおばちゃん。特におばちゃんは、思ったことをすぐ口にするという習性を持ち合わせてる人が多いんです。電車で立ってると、かなり距離があっても近づいてくるやいなや「背ぇナンボありますの?」と声かけてくる。またエレベータなんかでもおばちゃん集団がいようものなら僕の話題になるケースが多いんです。「エライ背の高いおにいちゃんやな」「ナンボほどあるやろか」「甥っこの○○ちゃんも高いけど、もっと高いで」と散々話題にしたあげく、辛抱たまらんようになったおばちゃんが「背ぇナンボありますのん?」と予定通りの質問をかましてくる。最近は面倒くさいので「2メートル」と答えてやったりしてるんです。このリップサービスにはかなり喜んでくれます。
●とは言え、いつもいつもこんなサービス精神旺盛でいるわけじゃありません。ものには限度っちゅうもんがありまして。先日友人と競艇場へ行ったときのこと。ふだん関わることのないようなおっちゃんが、うじゃうじゃおりました。年配が多かったせいか、普通よりちっちゃいおっちゃんが多いように感じました。覚悟はしていたものの、それは予想をはるかに越え、歩いてると、一分間に一度くらいのペースで「ニイチャン、背ぇナンボあるんや攻撃」に。最初の5〜6人位までには答えてたんですが、後は無視するか無愛想に「2メーターや」と答えるか。ま、横で友人は大笑いでしたが。もう二度と競艇場や競輪場には足を運ばないと決めました。

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