リレーコラムについて

性は原点であり、到達点であり、遅刻の要因である

鶴香奈子

リレーコラムを引き受けるにあたり、
「下ネタ満載の爆笑コラム」を期待されています、的な話をされたんですよ。

前言ったじゃんと。あたしの好きなのは、下ネタじゃないって。
「性に関する物語」なんだって。
それは決して、ネタなんかではないのだってばさ。

性って、すごくパーソナルでプライバシーに直結する話じゃないですか。
それをネタと言える神経って、そもそも普通じゃないと思いませんか。
私もあなたも、この世に生を受けたのは決して誰かの冗談ではないでしょう?
性なら性で、ちゃんと科学するなり、物語るなりしないと、
性に対して失礼だと思うんです。私は。

じゃあ性的なシーンにおいて、言葉ってどういう役割をもつの?
言葉なんてなくていい、っていうのもひとつの答えですよね。
じゃあ「愛してる」の響きだけで強くなれる気の迷いの話かっていうと、
それだけに限ったことでもない。

少なくともね、こんな拙い文章を読んでくださってるあなたが
いまたしかにこの世に生を受けてらっしゃることから考えると、
性には科学の側面と、物語の側面があるんですよ。(たぶん。)

なんで大人は、セックスしたりオナニーしたり、
それを隠したり、子供にまやかしのコウノトリ話をうそぶいたりするの?
なんでこういう話って、「大人なら黙してこそ」な話になるの?
じゃあ、大人って何?

そういうこと考えてたら、高確率で電車を乗り間違えたりするんですよね。
だからあたしが遅刻したときは、
「たぶん現代人におけるオナニーの役割とか考えてたんだろ」
と思ってもらえればあながち間違いではないです。

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