リレーコラムについて

途方途轍

横川謙司

今回は、途方もないハナシ、の話しです。
突然ですが、太陽と地球の距離を1メートルとすると、
最も近い隣の太陽、つまり恒星シリウスは、果たして
どのくらいの距離にあると思いますか?太陽を東京に置いた
とすると、その位置はなんと約260km先、駅で言うと浜松あた
りになるそうです。

我々の銀河から4.8光年という、もっとも近い恒星でさえ、
こんなスケールです。210万光年先のアンドロメダ星雲は
もうこのモノサシでは地球の外へ出てしまいますね。

あぁ、途方もない。

アンドロメダなどはご近所さんで、今わかっている最遠の
天体が150億光年先、ということですので、まぁ私みたいな
のが理解しようとするだけムダ、という感じではあります。

うーん、途方もない。

数日前の新聞に、ハワイにある日本の望遠鏡「すばる」が
宇宙の明るさを測定した、という記事が出ていました。
そこには、すばるの性能として、「地球から4200万km離れた
金星にある百ワット電球を見分けられる」とありました。
宵の(明けの、でもいいけど)明星の地表にあるトイレの
電球が見えると言うんです。

かなり、途方もない。

もう20年くらい前に地球を旅立ったボイジャーという
惑星探査機が、いよいよ太陽系を離れるとき、振り向きざま
に太陽系の全惑星を一枚の写真に収めて送ってきたそうです。
その時の電波は、腕時計の電池の20万分の1とかの電力
だったという話を聞いて、
あぁ、
これまた途方もない・・・と感動したのでした。

スケールの大きさから、イキオイ宇宙の話ばかりになりました
が、青函トンネルを北海道側と青森側から同時に掘って、真ん中
で対面したときの誤差が数mmだったとか、工業製品の小さな部品
の精度が−0.001mmだとか、そんな話しもけっこう途方もなくて
好きです。

こういう途方もないデータ、はコピーにするのが楽しみです。
うまく伝えられれば、それだけで読む人がびっくりする
要素が含まれているのですから。
まぁ、実際の仕事では、そうそうぶっちぎりの途方なさを
持った新製品にめぐりあうことも少ないのですが。

もう何十年かで、やれ月にロケに行くとか、
火星まで格安航空?券が5万8千円だとか、
そういう途方もない時代が来るんでしょうね。

私は24時間表示のアナログ時計を愛用しています。
それを眺めては、昼も夜もない宇宙へロケに行くこともある
かなぁなどと思ってるのですが、すでに昼夜の別はこの仕事
を始めたときから失われているのでした。

今日はまだこれから、途方もない作業が残っています・・・。
それでは、また明日。

横川謙司の過去のコラム一覧

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0400 2001.05.03 途方途轍
0399 2001.05.02 単一言語惑星
0398 2001.05.01 言葉の獲得
0397 2001.05.01 サイパンから・・・
NO
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