リレーコラムについて

西田家

西田良平

はいどうも、大広名古屋支社の西田良平です。

4日目もよろしくお願いします。

言うてますけど。

さて本日は、わが西田家について
コンプライアンスを無視しながら
お話しさせていただきたいと思います。

それはそれはとても温かい、
家族のお話でございます。

皆様、ぜひノスタルジックで優しい、
そんな気持ちでお読みください。

そうですね。

BGMは「大改造!! 劇的ビフォーアフター」の
匠がリフォームを完成させたときにながれる
あの音楽なんかが良いですね。

「なんということでしょう」のナレーションでおなじみの、あれです。

下記のYouTubeで、そっとお聞きいただきながら。

それでは、ご覧ください。どうぞ。

わたくしの父は、

スナックが大好きです。

なかでもよく訪れるのが、
地元和歌山県御坊市の北新地こと「花しんち」にございます、
「スナック オリオン」。

若い女性と話すことが、
生きがいである、父「良一」。

いつも息子よりもかなり若い女性に会うため、
ひとり店の扉を開けるのです。

今年のお正月、
アストラカン大阪時代の同期である「黒田明寛」と
地元に帰ることになり
父に「友達と一緒に帰るからオリオンへ行こう」と電話したところ

「あんなとこ行かんでええわ。しょうもない。」

という言葉を残し、ブチっと切られてしまいました。

その1分後。

「オリオン電話しといたわ。しょうもない。」

父からの温かい返答でした。

父と黒田君とわたくしで
外食を済ませ、
目と鼻の先にあるオリオンへ。

「えらい目合うから」

という謎めいた理由で、
タクシーに乗り込む父。

タクシーの助手席に腰かけ、
シートベルトを閉めた5秒後に、
オリオン到着。

おかけで、えらい目に合うことはありませんでした。

なんやろう。

えらい目って。

あの5秒ぐらいの間に、
いったい何が。

次は歩いてみよう。

ごめんなさい。

こんな親不孝な息子を許してください、お父さん。

そして待望の扉を開き、
店内に入ると、
そこはもう、楽園で。

「ワレさっきから何みやんのよ~!」

と言いながら、
もめるおっさんたち。

エグザイルを
息苦しい表情で歌いあげる若者。

嗚呼。

父はいつも、この楽園で
若い女性とお話をしながら
お酒を飲んでいるのか。

そうだったね、
お父さん。

お父さんは、若い女性とお話するのが
生きがいなんだもんね。

かっこいい。

かっこいいよ、お父さん。

そう思いながら、
席に腰かけました。

「西田さ~ん、まいど~。」

現れたのは、
その楽園の主である、
ラスボスみたいなママと、
その手下のような年配の女性。

次の瞬間。

父が急に立ち上がり、
店の外へ飛び出していきました。

なにがあったの、お父さん。

わたくしは、ラスボスに水を一杯もらい、
父のもとへ駆けつけました。

お父さん…。

父親の吐くところ、はじめて見た…。

とまどいながら、持ってきた水を
ひとくち飲ませてあげました。

苦しそうな父。

「はぁはぁ」と言いながら

父がやっとの想いで、

一言つぶやきました。

「おばはんきらい」

なんということでしょう。

父がこんなに、おばはんがきらいだったなんて。

そんな…

吐くほどまで…。

わたくしは、
そんなスナックオリオンが大好きです。

いやなんの話やねん。

明日は、いよいよ最終回でございます。

本日お送りできなかった家族のお話、

「おかんの家出と、ひらかたパーク。」
「おじいちゃん、おばあちゃんにナイトアタック。」

こちらの2本をお送りするかどうかは
わかりません。

いやわからんのかい。
もうええわ。

ありがとうございました。

NO
年月日
名前
5775 2024.10.10 飯田麻友 令和の写経
5774 2024.10.09 飯田麻友 最後の晩餐
5773 2024.10.08 飯田麻友 「簡単じゃないから、宿題にさせて」
5772 2024.10.04 高崎卓馬 名前のない感情
5771 2024.10.03 高崎卓馬 母のひとりごと
  • 年  月から   年  月まで