リレーコラムについて

ばかじゃないの。いい意味で。

坂本和加

つい言っちゃう口癖って、ありますよね。
で、わたしの口ぐせはずいぶん昔から「ばかじゃないの」でした。

お上品なことばではないけれど、
バリエーションをもって使えることばですので、
なにげに気に入っていたのです。
大笑いしながら言えば「それおもしろい!」も伝えられますし。
さらっと言えばつまんないギャグを流せる。
場合によったら、まったく逆の意味のことば「好き」も伝わります。
ケンカの仲直りだってできる。便利な日本語です。
母は「親にバカとはなにごとですか」と
ちくいち反応してましたけど。ごめんなさい。

この口癖、大学時代の彼はとてもきらってました。
西のご出身だったので。
「アホ」の文化圏のひとは、いちいち傷つくのだそうです。

ふーん。そうかー。

ばかじゃないの。

かまわず使ってました。ごめんなさい。

つい先日。
Nハタさんの話を聞く機会があり、
なんでも話の最後に「いい意味で」をつければ
傷つけずに、わりと言いにくいことも言える。
と聞いて、目からウロコ。

なんか、ちょと汗臭いよ。いい意味で。(夏に向けて)

たたたしかに〜。
これまで言い放ってきた数々のばっさり系「ばかじゃないの」に
きっとたくさんの救いが生まれたに違いない。
もっと早く知ってれば・・あんなことにも、そんなことにもならなかった。かも。

しかしここは前向きに。さっそくやってみよう!

と、意気揚々とおうちに帰ったのですが
注意深く暮らしてみると、
それに近しいことばが、すっかり「最悪」にかわっていました。
(口癖ってほどではないですよ)

最悪。いい意味で。

・・・よけいにキレられてしまいそう。

***

入会して8年もたつのに
わたしをスルーしていったリレーコラム。
ともだちのいない人は書けないリレーコラム
「2回目だよ〜」というひと多数のリレーコラム。
とうとうまわってきたというのに。
岩田くん(先週のひと、2回目)、ありがとう! と思えないわたし。
やさぐれ感を払拭できないわたし。

1週間がんばります。

***

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