リレーコラムについて

クリエイティブメンタル

河西智彦

「いやー、これ得意先に怒られるんじゃないですか・・・」

よく若手~中堅営業から聞く言葉です。
こないだも若手クリエイターからこういう場合について
相談を受けたので、
今日は怒られる、について書こうかと。

みなさんもそういう指摘で提案をやめたり
怒られない(であろう)ように変えたりしたことありませんか。

元営業として、そういう発言をする
営業の気持ちはわかるんですよね。

だから僕はそういう指摘が入った時は
必ず自分で足を運びます。

怒られたなら営業(我が社)ではなく、僕個人が責任を持ちます、と。

でもね。

それで怒られたこと、一度もないです。

今年OCCでクラブ賞をもらったひらパーのクリエイティブは
だいたい、そういうやりとりが社内で一度はあって、でも曲げずに提案して結局怒られないで出稿やオンエアする、ということでできたものです(もちろん寛大なクライアント様と非常に優秀な営業には感謝しています。まぁ怒られない理由もあるのですがそれは企業秘密で)。

クリエイティブってつくづくメンタルだなぁと思います。
「怒られる」って言われて変えちゃう人多いと思いますが、
往々にしてそこがクリエイティブのクオリティ上
非常に重要な岐路になりますよね。

よくよく考えると
営業時代に一緒に仕事をした、いまも現役のクリエイティブの
巨匠たちは、誰一人として「怒られるかも」
なんて言ってなかったですね(気にしてもない)。

まぁ僕の場合、本当にダメな営業で、
7年間で10万回ぐらい怒られたので耐性がついたというのもあるのでしょうが。

よく、怒られる、ってのは無視より全然いいと
言われますが、
無視よりも、というより自分のメンタルを鍛える上で
怒られることってすごい大切だと思います。

どれだけ年をとっても間違ってる時は怒られる。
そんなの理想ですね。

ということで、
新生OCCは、クリエイティブメンタルの強い人がつくった
広告も大いに誉めたたえようと思います。

売上げも大切だけど、
自分のことを考えたら、怒られることなんて気にしないで
いいんじゃいんですか。怒られたって死ぬわけじゃないし。
がんばれ、若手クリエイター!
(って俺もたいしたことないのに上から目線ですいません)

NO
年月日
名前
5691 2024.04.20 長谷川輝波 #マイナス5キロジーンズ@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
5687 2024.04.10 三島邦彦 「糸井重里と仲畑貴志のコピー展」のこと
  • 年  月から   年  月まで