リレーコラムについて

#04

小西利行

短めのコラム。

広告ってなんだろう?と思うことがよくある。
でもその答えは、なかなか出ない。

僕は講義をよくやるので、そのたびに自問自答している。

広告は、→ だと思ったことがある。

これはこれで正しい。
動かさない言葉は、普通の言葉。
ある人をある目的に動かす言葉が、コピー。
そう思うと、いろいろシンプルになった。

広告は、伝わるをつくることだと思ったこともある。
「伝える」から「伝わる」へ。
は、僕がもう15年ほど講義で話していること。
コピーライターはもちろん伝える職業ではなく、
伝わるをつくる職業。故に、伝わる相手のことを
しっかりと想像しなければ、いけない。

広告は、いたずらだと思ったこともある。
ある人に、愛のあるいたずらをしかける。
読めていることでは誰も驚かない。
その人が想像していないことをする。
そして笑顔にする。それが広告だと思う。

そして最近はこう思う。

あるとき、表参道の交差点で、ふと空を見上げると、
雨でも降ってきたかな?・・・と、
他の人もつられて、空を見上げていた。
誰もみあげようと意識せずに、なんとなく見上げている。
でも、そこには青空が待っていて、みんな久しぶりに青空を見る。
その中の何人かが無視して、何人かが、ちょっと笑う。
少しの人かもしれないけど、青空を見た人のその日が、
少し幸せになったかもしれないな・・・と思った。

僕はそれが広告だと思う。

無理に見せるのもひとつの広告だけど、
心が動く方向に、意識せずに動かして、
そこに待ってる青空を見せて、そして少し幸せにする。
そういう広告がつくりたい。

でも、意識せずに幸せな方向へ動かすのは、
とても難しいぞ・・・と、最近思う。

次回のリレーコラムは、渡辺潤平君にお願いしました。
事務所が引越ししたてな、フレッシュな感じで、
書いてくれることを期待してます。

素敵なコラムでありますように。

僕は、チリという国でロケの合間に書いた、駄文だったけど。

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