リレーコラムについて

生まれる時代を間違った

神田祐介

ボクには中学生くらいから悩み始めたことがありまして。
というのも、生まれる時代を間違ったかな、と。

本当は、奈良〜平安〜室町あたりに生まれたかったんです。

*ボクが生まれ直したい理由*
 1:当時の町並みや建造物が美しいから(実際見たことないけど)
 2:みんなおしとやかそうだから(イメージですけど)
 3:満月の美しさだけで、その晩は枕を濡らせる情感の豊かさに憧れるから

特に昔の人の”ネーミングセンス”に心奪われるんですよ!
例えば京都で渡月橋を渡っていた時のことです。
その日の夜は満月だったんですが、渡月橋の上からぼんやりと
桂川を眺めてたんですね。
その緩やかな川面は満月の光を燦爛と反射させていて、
それはまるで月の上に架かる橋のように感じたんです!
当時の街灯とか余計な光がなかった状況を想像するとですよ、
それはそれは、さぞかし月の上を渡っているかのように感じたでしょう!!
月!渡る!橋!渡月橋!
いと、をかし!!

さらに常寂光寺に行った時のこと。
確かに、確かにですよ!山腹の木々に遮られて太陽の光がほぼあたらないのです!
この、自然のマイナス面を風流と捉えてプラスに持っていく美しさ!
「新築マンション日当り良好」とか言ってる場合じゃないですよ、現代!
光が!常に!寂しい!寺!常寂光寺!
いと、をかし!!

うお〜、マジで枕濡らしそうだぜ。
こんな素晴らしいネーミングが他にも山ほどあるじゃないですか!
心を揺さぶるような、その言葉から無限の想像を掻き立てられるような、
そんな美しいネーミングの数々・・・
なんてステキな民族。嗚呼日本人。

あーあ、なんで現代に生まれちゃったんだろうなぁ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなどうでもいい悩みを抱えるボクのコラムは今日で終わりです。
みなさん良かったですね!

来週からは博報堂のエース、鶴見至善くんにバトンタッチです。
「善」に「至る」と書いて、”いたる”と読みます!
素晴らしいネーミング!
いと、をかし!!

NO
年月日
名前
5186 2021.10.20 中川真仁 わたしの頭の中のシモダテツヤのコラム
5185 2021.10.18 中川真仁 まだ私たちは出会っていない。
5184 2021.10.17 加藤 千尋 柚子農家の中川さん
5183 2021.10.14 加藤 千尋 『梨泰院クラス』妄想キャスティング
5182 2021.10.12 加藤 千尋 ねぇナナ、
  • 年  月から   年  月まで