リレーコラムについて

痛い

川名宏昌

太田さん→佐藤さん→佐藤くん→

会社の席の距離で言うと
じつは半径10mくらいの間でぐるぐるやっています。
今日から川名宏昌です。
1週間、よろしくお願いします。

近頃、べつに意識してるわけじゃないんですが、
どうも痛みを覚える言葉ばかり引っかかります。
腰痛とか偏頭痛とか、何かとあちこち痛むせい?
遅咲きのM?
まあ、なんでもいいんですが。
たとえば、このコラムを引き受けた7月28日はこんな具合でした。

 母さん ぼくは人を殺しました

これ、朝日新聞のサイトで見つけたヘッドラインです。
母さんだなんて。ズルい見出しだなーって思いつつも、
嗚呼、ボヘミアン・ラプソディー。捨て置けずクリックしてしまいます。
次いってみよ。

 天神の街を無意識に走る暴走自転車。
 っと!次の瞬間!
 ゴシャ!!
 という音と一瞬の激痛で俺は目が覚めた!
 俺は音と激痛の瞬間に、
 自分の前歯が口の内側に90°
 折れ曲がったのを感じた。

あうち。
物理的な痛みも伴ってきました。
これは、とある事件を起こした男のブログからです。
自分の飲酒運転のことを書いているのに、この悪びれの無さ、
てか、むしろ、この気持ちよさげなアティテュードは何なんでしょう。
妙に渇いていて、こっちまでヒリヒリきちゃうじゃないか。
やれやれ。
痛みもいろいろってことで、こういう感覚も痛みでしょうか。

 北米の夏が懐かしいなぁ。
 久しく行っていないなぁ。
 10時まで外が明るくて、
 ずっとBBQやってるような生活、
 またしてみたいなぁ。

出た、戻れないあの夏シリーズ。
これは見知らぬ誰かのツイートなんですが、
ブワーッときて、たまらずリプライしてしまいました。
以下、自分からのお返事です。

 すっかり忘れていた景色が
 20年ぶりによみがえってきたりするんだなあ。
 たった一つのつぶやきで。
 感謝です。

思い出したのは、
生まれて初めて飛行機に乗ってアメリカに渡り
留学生活を始めた夏のこと。
期待と不安と驚きと寂しさといろんな気持ちでぐちゃぐちゃの毎日は、
そういえば、サマータイムで日がなかなか暮れなかったなぁって。
アメリカの朝ごはん、旨かったなぁ。
もうあの夏には戻れないんだぜ・・・
と38歳の心の奥が疼いてしまいました。
さあ、最後にします。

 トイレに入り「出ておいで」と
 自分のお尻に話しかける(2才の)息子。
 毎日面白い。
 数十年後、わたしが孤独なおばあさんになっても
 この日々を思い出して幸せな気分になるだろう。

これも見知らぬ誰かのツイートなんですが。
こういう、このうえなくのん気な痛みもあるのだなぁと、
2人の娘がいる父親になって自分も感じるようになりました。
え、これのどこが痛みかって?
今は可愛い娘たちから、数十年後と言わず、たった数年後、
「パパ臭い」「パパうざい」「パパきもい」とか自分も言われる運命に・・・
あるのかなぁ、本当に。
でも言われるんだろうなぁ。
でもきもいは傷つくよなぁ・・・
これが痛みじゃなくて何でしょうね。

  • 年  月から   年  月まで