リレーコラムについて

デジタル時代の新入社員ぼこい君へ

川名宏昌

こんにちは。

竹田芳幸さんからバトンを受け取りました、

職場の優しくてカッコいい先輩こと川名宏昌です。

先輩ってか、ただのオッサンですけど、

お世辞もありがたく受け取ります!^ ^

 

竹田さんにご紹介いただいた通り、

入会11年目、2度目のリレーコラムです。

新人賞をいただいた頃は考えもしなかったことですが、

去年7月から電通のクリエーティブ局を一時的に離れて

米村さんや竹田さんと同じく下記にて仕事をしています。

 

電通デジタル アドバンストクリエーティブセンター

 

ここで働きたいと思ったきっかけは色々あるのですが、

そのひとつが、本人に言ってなかったことを敢えて言っちゃうと!?

竹田さんみたいに元気なコピーライターがいることがありました。

マスクリエーティブのど真ん中もダイナミックだけど、

変革の最前線に立ってみたい、そう思ったときに、

そこに一緒に仕事がしてみたいと思う

コピーライターやアートディレクターがすでにいてくれてることは

それはそれは頼もしく、そして魅力的に思えたんですね。

おかげさまで幸いなことに、

竹田さんはじめここで出会えた愉快な仲間たちと

楽しく仕事してる今日この頃です。

 

さて、ぼこい君!(唐突!)

悪いけど今日から5日間、僕は君に話しかけることにしたよ。

配属が決まったときにくれた

短くも熱いメールが嬉しかったってのもあるし、

一緒に昼メシに行った時に

何でも面白そうに聞いてくれたってのもあるかもしれないし、

名前の響きがキャッチーだからってだけかもしれないけど、

まあそんなことはどうでもいいんだ、ぼこい君。

ともかく、いま誰に何を語りかけたいかなーって思ったら、

ふと、今月うちの部にやって来たばかりの新入社員の君が

アタマに浮かんだのでそうすることにしました。

毎晩飲みに連れ回されるよりはマシと思って勘弁して欲しい。

 

というわけで、ぼこい君!

ようこそ、2019年のクリエーティブの世界へ。

とりわけここは、デジタルマーケティングとソリューションの最前線。

何ヶ月もかけて(ま、たった何ヶ月とも言えるけど!)

自分たちが手がけた仕事が、世に出た途端、

一瞬でKPIにさらされてシロクロついてしまう痛快な世界。

どこの誰がどう受け止めたのか、

ガラス張りで丸見えの赤裸々で残酷な世界。

ここは自分がコピーを書き始めた頃の景色とは、いろんなことが全然違う。

なんせ、当時は・・・

とにかく新聞15段が偉かった。

とにかく先輩がこわかった。

とにかく打ち合わせは会議室に缶詰だった。

徹夜で毎日フラフラだったけど、

一言一句、細部まで詰めに詰めまくって、発射!

みたいな帝国海軍的ストイックさが楽しかったなぁ。

それにくらべて、ここは、なんつーか。

あれだね。

アナーキー、てか。

何が偉いかすら、よく分からないっていうか。

半年前の当たり前が、とっくに更新されてたりするし。

あ、今ってそうなんだ、そういうTIPSあるんだ、へー。

CMから考えるとこうなるけど、獲得から考えるとそうなるのか、へー。

ってCDが3年目に言ってる、みたいな。

なんかノリが軽すぎて、逆にちょっと楽しいなって思います。

何より、

だったらまず実験しちゃえばいいんじゃね?的というか。

だったらこういうのもアリっすか?的というか。

自分もつい無邪気に無茶な注文を付けてみたり。

アジャイル感がとても新鮮。

 

だから、ぼこい君!

自分はこれから時々上司的に偉そうに君に接するけど、

それはそれとして内心、

いま新入社員の君らのことを、正直ちょっといいなと思ってる。

なぜか。

それは今この時代、一歩、二歩、踏み出しただけで、

そこに先輩が知らない手つかずの未知が広がってるから。

とくに、この職場はその「へり」の辺りがよく見渡せると思います。

そこでは老いも若いもなくて、

勇気を持って踏み出して、やらかしてきた奴がいちばん偉い。

そして、これからは世の中すべてのことが、加速度的にそうなっていくはず。

だから・・・?

こないだプランナーになりたいって言ってた君が、

この週末考えたらやっぱ自分ADになりたいかもです!

って言うのを聞いて、正直まあまあ面食らったけどw

そういうのも今は「いい!」ってことにしておこう!?

てか、コピーライターになってもいいんだぞ!

 

やれやれ、これからあと4日もあるぞ、ぼこい君。

明日もよろしく!

 

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