リレーコラムについて

小林さん、マジ、お願いしますよ。

尾崎敬久

「ザッキー、気づいた?」
「え?」
「あ、まだ気づいてないんだ」
「なにがです?」
「オレ、リレーコラムやっててさ」
「あ、読みましたよ、阪神の話」
「でさ、今週、ザッキーだから」
「えええええええええ!」

こんにちは。
電通中部支社の尾崎です。
となりの席の小林センパイから
今週の担当が僕であることを
今週になってから聞きました。
たぶん、人生で最高のムチャ振りだと思います。
でも、できませんって言うのもカッコワルイ気がして、
ガンバリマスなんて言っちゃったけれど、
一回休みしちゃいました。
ゴメンナサイ。

さて、3回目なんです、リレーコラムやるの。
1回目は1999年、リクルートを辞めて大広に入社する直前。
2回目は2005年、大広から電通に移った直後。
なんていうか、人生の節目に書いてきたリレーコラム。
で、いま、3回目。
あれ。僕の人生に何か起きるのでしょうか。
まあいいや。

僕のいままでのコラムは、
シリーズ性というかテーマを作って書いてきたんですけれど、
それがかえって自分の首を絞めることにもなるかなと思ったので、
今回は完全に一話完結型でいこうと思います。

じゃ、さっそく第一話。

みなさんは人間ドックでバリウムを飲む年齢ですか?
僕はもうずいぶん前からそういう年齢です。
あれ、大キライって人がいるけれど、
僕はキライじゃないな。フツーに飲める。味も悪くないし。
そのときも何の抵抗も無くバリウムを一気に飲み干し、
人間ドックは無事終了。
で、会社へ戻ろうと地下鉄の駅を歩いていたら、
やってきたんですね、便意が。
僕は基本、下痢体質なので、下剤なんて飲みません。
それでもちゃんと出ます。
にしても、そのときはタイミングが早かった。
そのまま地下鉄に乗ろうかとも思ったけれど、
10段階レベルの「レベル6」になったところでヤバイと思い、
トイレを優先させることにしました。
そういう時に限って、駅のトイレって、満室。
小走りで行った別のトイレも、満室。
僕はレベル7。
本気で身の危険を感じたので、
地下鉄の出入口の上にあるビルに駆け込みました。
1階のトイレを・・・って無いじゃん、1階に!
エスカレーターを駆け足で2階に。満室。
そのまま3階に。満室。
僕はレベル8。
お尻の穴にチカラを入れると、人間は背筋がまっすぐ伸びます。
そんなどうでもいいことに気がつきながら、4階に。清掃中。
僕はレベル9。完全にヤバイです。
たぶんチャンスは、あと一回(あと一階)。
最後の賭けに負けると、おそらく、会社に戻れないでしょう。
ああ、5階のトイレの神様よ。
締まる肛門。開くドア。
やった!あった!空室がありました!
5階のトイレの神様に感謝しながら、個室のドアを閉めて、
ベルトを外し、ファスナーを下ろし、ああ僕は救われたんだと安心しきったとき。
「あっ」。
きっと声に出ていたと思います。
温かい感触。ちょっとした重量感。

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30歳を過ぎると、人はバリウムを飲むようになる。
でも、パンツについたそのバリウムを、
丸めたトイレットペーパーで拭いたことがあるヤツが、何人いるだろうか。
拭いたあと、ノーパンでジーンズを穿き、
コンビニにパンツを買いに行った経験を持つヤツが、何人いるだろうか。
あの日以来、僕は、人間ドックの後は、
便意が来る前からトイレの中で待っている。

ちなみに汚れたパンツは、
新しいパンツが入っていたビニールに入れ、
何食わぬ顔で会社に行きシゴトしました。
だって洗濯すればまた使えるし。
僕はそういう人間です。

さ、次は何を書こうかな。
テーマを決めないって、なんか、自由でいいな。

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