リレーコラムについて

使ってはいけない

橋本剛典

今年、弊社にやってきた国武CDが「エロはもういいよ。真面目に書けよ」と言ってきた。「エロこそ世界共通言語であり文化なのだ」と20分ほど講釈したあと、やはり真面目に書くことにした。

オグルヴィは外資系だ。だからなのか、日本語にナゾの英語が混じることが多々ある。例を挙げてみよう。

営業:「で、クリエイティブは、いつ『シェア』してもらえるんですか?」

これは、「Share」すなわち「分かち合う」という意味である。最初聞いた時は、よく分からず「う〜ん。もう少し掛かりそう。なんせ『シェア』だし」と適当なことを言ってしまった。しかし「分かち合う」というのは、共闘する仲間感があって良い言葉である。本当に共闘してくれるともっと良い。

AD:「この企画が通ったら『アワード』出せるんじゃない?」

これは「Award」つまり、広告賞のことだ。しかも海外の広告賞(カンヌだのクリオだの)を指して使われる場合が多い。つまりTCCは高い確率で『アワード』の中に含まれない。ちゃんとTCCと固有名詞で呼ばれるのである。

CD:「今度『スモバジェ』あるんだけど、やってみる?」

これはちょっと難しい。「Small Budget」の略で『スモバジェ』つまり、予算が少ない仕事のことである。しかし、その分気楽にできるというメリットもある。また、面白い広告が出来る可能性も高い。なかなか楽しい仕事である。

気をつけないといけないのは、これらの言葉は社外の人には全く通じない点である。かくいう私も、「今年はアワード取れそう?」などと他社のコピーライターさんに言ってしまったことがある。もちろん彼は何のことだか分からなかった。

では、今日はこの辺りで。
これから、アワード用のスモバジェをシェアしなくてはならないのだ。

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