リレーコラムについて

完全にやられた話

岩田秀紀

2006年の6月だったか、TCCの新人歓迎会が
授賞式より早くにクラブハウスでありました。
会の冒頭、挨拶に代えて秋山晶さんは、
少し高めの声でこう、おっしゃっいました。

  「今日は、ありがとう」
  「レイが黒に合うことを教えてくれて、ありがとう」

レイとは、ハワイや沖縄でもらえるハイビスカスの首かけ。
黒とは、その夜、多くの女性が着ていた黒いシャツのこと。
歓迎会当日は、新人みんなにハイビスカスのレイがかけられ、
それが黒いシャツをバックに鮮やかに映えていたのです。

秋山さんは、みんなの前にゆっくり出てくると、スーっと
見渡して一言、「今日は、ありがとう」と大黒様のような
笑顔で話しはじめました。普通、そっからはじめますか。
という感じです。完全にやられました。

僕だったら完全に「えー、本日はぁ…」からはじめてます。
今までの慣習や形骸化した世の中に、凝り固まっているのは
実は案外、若いヤツらなのかもしれません。

そういえば、仲畑さんの挨拶も、いつも一言で終わりです。
その短さに会場はいつも笑うのですが、長い挨拶を聞かされる
立場に立って考えれば、一言がベストなのかもしれません。
流石です。

仲畑さんといえば、2006年10月のTCC授賞式。
僕とTCC同期の盛田くんは、広いパーティー会場の真ん中で
仲畑さんに「バカ!」と一喝されていました。

デジカメをカバンに入れたまま、クロークにあずけてしまい
失礼とは思いつつ、すみませんが、写メで一緒に記念撮影
してくれないか、とお願いしたときでした。

  「バカ!」

そりゃそうです。あまりに無礼。写メしてくださいって
芸能人を前にした中学生なみです。でも、仲畑さんが
「バカ!」に続けた言葉は意外でした。

  「まず、お前たちの名刺を出せ」
  「まぁ、ちょっと話そうや」

ミーハー丸出しの、いちファンとして臨んだ僕らに
仲畑さんは「おまえらも同じプロ選手だろ」と言うのです。
普通、そこですか。怒るとこ。という感じです。
完全にやられました。恥ずかしくなりました。

あと、仲畑さんは「うんこ」という言葉を多様します。
3度ほど近くでお話させて頂く機会があったのですが
7回くらい「うんこ」が出てきました。完全にやられました。
小学生なみです。ピュアです。

僕も出世できるよう、「うんこ」発言から真似てみようと思います。
私も一緒に「うんこ」したい!という稀有な方、ぜひこちらまで。

hidenori.iwata@isbbdo.co.jp

さて来週は、同じBBDOの榎本聖之さんです。僕のトイ面に座ってて
みんなからジャイアンと呼ばれてます。僕のほうが年上ですが敬語です。
最近、9kg痩せたそうです。スッキリしちゃって、シャイアンって感じです。
では、スマートなコラム、よろしく!

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