シャンゼリゼに続いて、調布の話しを。

多くの皆様、はじめまして。
佐々木貴子師匠からご指名いただいた田中竜太です。
11年前、体育会入社の自分にコピーのイロハを教えてくれたのが貴子さんでした。
今でこそ、オフランスの香り漂う素敵コラムをお書きになっていますが、
師匠は博報堂きっての武闘派。
虎だの竜だのといった男衆を引き連れては田町を練り歩く、勇ましい姉御です。
「自分にはまだ、ここは早すぎるであります!」と伝えたのですが、
貴子姉の頼みを断れるはずもなく。
鉄砲玉のつたないコラムで申し訳ありませんが一週間お付き合いください。

さて、このコラム。大映スタジオの片隅でこそこそと書いています。
昨日の海の日から続いているCM撮影。二日目の雨の調布です。
スタジオのシンボル大魔神像も、長雨に濡れて、怒りというより困り顔。
ちなみに、せっかくの祝日が仕事だった僕らは、空を見上げてニヤニヤ顔でした。
「いいだろ 性格悪くて」って感じです。
お休みだった方も、虎太郎さんも、すみません。

撮影現場のコピーライターほど暇な仕事はない、
なんて言われていた時代もあるそうですが、今は昔話。
特に、CMプランナーとの仕事が少ない自分は、撮影でも結構忙しいんです。
お菓子の盛り合わせを食べ比べてマイランキングをつけたり、
美人の照明さんがバッテリーを運んでいたら手を貸してあげたり、
隣のスタジオにいるらしい有名女優を偶然見るため何度もトイレに行ったり。
いや、もちろんそんなことばかりしている訳ではなく、
モニター前で、監督ベタ付きマンツーで、あれやこれや考えているわけですよ。
「撮影ならコピー書けるっしょ、メールで送ってくれればいいからさ」って、
簡単に言ってほしくないわけですよ、営業のみなさん。
今は、赤ちゃんの寝待ち中。たまたまなんです、本当にたまたま。

スタジオが静かになってきました。
8ヶ月の成那(せな)くん、やっと寝てくれたようです。
というわけで、本日の別件優先順位第一位のお仕事、TCCコラム。
まずはこのくらいの文字数で勘弁してください。