リレーコラムについて

背番号。

山上陽介

この前、高校時代に
同じバスケットボール部だった友達の結婚式に出ました。
今でもすごく仲がいいんです。バスケ部だったメンツって。
だから、当日は元バスケ部員が大集合。

その二次会でのこと。

定番のビンゴゲームが繰り広げられたのですが、
司会がけっこう酔っ払っちゃって(司会も高校の先輩)、
ビンゴの番号を、なぜかその番号と同じ背番号をつけていた
プロ野球選手の名前で発表しはじめたんです。
しかも、80年代から90年代前半に活躍した、懐かしの選手たち。
ちょうど三十路前後の僕らが小学生とか中学生のころで、
今でも覚えているような、いないような、微妙なラインナップ。

「はい、でました! クロマティ!」(つまり、49番ってこと)
「お、・・・湯舟です! 湯舟です!」(15番らしいです)
「香川! ドカベン!」(2番だったような・・・)
「はい、サンチェきました! サンチェ!」(何番でしたっけ?)
「リーチの方いませんか? どんどんいきますよ〜!
次は、・・・あ、また助っ人! ホーナーです! ホーナーでた!」(何番だ?)
「おお、達川! 達川ですよ!」(40番、かな?)
「おっと、・・・立浪! 立浪です!」(これは3番ですよね)
「これは、・・・今中です! 今中でリーチの方いませんか〜?」(14番?)

もう、訳が分からない。っていうか、そもそも何番か分からない。
だって俺たち、バスケ部だし。
ただ、サンチェとホーナーの名前が出たあたりから、
会場のボルテージは急上昇(もちろん男子だけ)。

「あれ? リーチの方、まだいないですかぁ〜? じゃ、次は、・・・八重樫!」
「ああ、きた! 郭源治!」
「はい、デストラーデ! デストラーデでビンゴの方いますか〜?」」

もう、こうなるとビンゴなんてどうでもよくて、
次々とコールされる、微妙に懐かしい選手たちの名前に、
いちいち盛り上がって二次会の目玉イベントは終わりました。

それにしても、あの男子っぽいグルーヴ感、よかったなぁ・・・。

ちなみに、最初のうちは文句を言いながらも
笑って参加しようとしていた女子たちは、
当然、途中から不参加でした。

NO
年月日
名前
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5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
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