リレーコラムについて

なますて〜

籠島康治

はじめまして、佐藤由紀夫さんからバトンの、かごしまです。
どうぞよろしくお願いします。

ちょうど去年の今頃、初めてインドに行ってきました。
宿泊した知人宅はデリーから車で14時間、
標高2000mのヒマラヤの麓でした。その帰りの話。

妻と子は会社もないのでそのまま残り、
僕は一人でデリー行きのバス(すごい旧式のボルボ)に乗りました。
街灯もなく真っ暗で、しかもぐにょぐにょな山道を、
おんぼろバスは飛ばしまくります。
実際ときどき落っこちるそうです。
車酔いしながらようやくうとうとしてきた頃、バスが停まりました。
暗闇の中ハザードをつけて。
なんか起こったな。
そのバスには車掌さんが乗っていたのですが,
彼はすごい勢いで車を降りると
後ろから追い抜いていったトラックを手を振って止め、
そのまま飛び乗って行ってしまいました。
なんだ?何が起こったんだ?誰か教えて。
乗客たちもバスを降りてなにやら怒鳴りあっています。
声がデカいだけだったかも知れません。
まわりは畑。地平線まで,畑。
このまま飛行機乗り遅れたらどうなるんだ?
ていうかここどこだ?
しかしヒンズー語(かどうかも定かではない)、わからず。

結局それはガス欠で、先の車掌さんがボリタンクにガソリン持参で戻り、
僕はこうして無事にリレーコラムを書いております。
ことばは大事だね、ってお話でした。

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