リレーコラムについて

最近、立ち飲みです。

川野康之

一人で飲みに行くのがけっこう好きです。
新橋の駅ビルで一人でぶらっとよく飲んでいます。
中でもよく行くのは、2階のIという立ち飲みの居酒屋。

間口が狭く奥にカウンターが伸びた小さな店で、つめれば14〜5人くらいはいれるでしょうか。
混んでいることが多いですが、みんなで詰め合ってスペースをあけてくれるのがこの店のルールです。
カウンターの中にはお母さんと娘のMちゃんがいて、いつも笑顔で迎えてくれます。

目の前のタッパーの小箱に千円札を2枚ほどいれて、早速注文します。生ビール。500円。お金はその都度小箱の中から精算してもらいます。
一杯めは必ず、「おつかれさま」というMちゃんの心のこもった声とともにやってきます。

料理は250円均一です。メニューは豊富で、焼き魚、煮魚、かぼちゃの煮たの、あんきも、お母さんの手作りの料理が魔法のように出てきます。
ドリンクの一番人気は、焼酎の緑茶割り。自家製のコーヒー焼酎。300円。
また幻の芋焼酎「川越」が飲めるのもこの店に来る楽しみの一つ。川越は大きめのグラスにごろっと球形の氷がはいったところにどぼどぼとついでくれます。一杯目は氷が大きくてあまり酒が入らないので、一口飲んだところでつぎ足してくれます。
お母さんは昔赤坂で大きなクラブを経営していたそうです。そのころのお客さんがお母さんを慕っていまだにやってくるそうです。
娘のMちゃんは昼間は病院の事務をやっており、ときどき忙しくて着替える暇がなかったときは、エプロンの下からナース服の襟をのぞかせていたりします。

と、ここまで書いてむしょうに行きたくなりました。
今週は忙しかったのとリレーコラムを書かなきゃいけなかったりとかで、結局一度も行けなかったなあ。

というわけで、一週間おつきあいいただきましてありがとう。
栄光のリレーコラム、なんとか次の走者にバトンを渡せそうです。

来週は電通の津田大介くんが登場します。
まじめそうだがへん。
作品と同様不思議な魅力に満ちた男ですよ。
お楽しみに。

NO
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