リレーコラムについて

ひょんなことからコピーを学ぶ。

米村大介

ある女王は言った。
「痛くない鞭なんてないのよ。辛くないカラシなんてないでしょ?」
SMで一番大事なのは言葉をかけてあげることらしい。
それが多少つじつまが合わない言葉だったとしても。
どん底まで突き落とす言葉、ときには相手を持ち上げる褒め言葉。
相手の性格や趣向を考えた上で言葉を選ぶ。
「女王様とお呼び!」みたいな言葉は死語で、そんな言葉はテレビの真似事なんだそうだ。
ある女王はまた言った。
「文字通り、身を美しくするから躾。心が通じ合う限り、それは躾であり、暴力ではない。」
そんなセリフになんかコミュニケーションってやつを学んだ気がした。

そんな感じでひょんなことで言葉の力を学ぶときってありますよね。
たとえば不良のキャッチコピー。三中の虎とか語中の錦蛇とか。(そんなのいないか)
それに変な武勇伝がついてくると、見たこともないけどなんかスゴイ人みたいに思えたりします。
噂話が大きくなるにつれ、そのキャッチコピーもその人自体もなんか骨太になってきて・・・
でも、実際会うと、なーんだ結構いい人じゃんってなるんですけどね大体。

そんな風に言葉の魔力ってすごいなおもしろいなって思うけど、それを思い切り悪用してるのが
最近の詐欺犯罪です。許せないし、あんなもの褒めることなんてできないけれど、ちゃんと誰かが
考えている、アイデアが一応あるって悔しいけれど思います。情報過多な時代、コミュニケーションが
不足してる今だからこそ通用する詐欺をねちねち考えてる。だから憎らしいんですが。

やれやれ、どうしても諸刃の剣を持ってしまう言葉ではありますが、いい意味で
もっと世の中を突き刺す言葉が現れてほしいと思いますね。(いやいや僕が刻みたいです・・・)

明日もサボらず書いていきます。

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