リレーコラムについて

大学のときの話。

山上陽介

大学4年生のとき、教育実習に行きました。

母校の県立高校で、政経を担当しました。
ちょうど「国際社会」みたいな単元だったので、
「世界の国々の教科書に、日本という国はなんて書かれているか」という
テーマでつくったプリントを配って授業をしました。
単に教科書をなぞるだけだとつまらないかな、と思ったので。

調べてみると、けっこう面白いんです。
世界の教科書に書かれている日本の説明って。
うろ覚えですが、いくつか紹介します。

たとえば、オーストラリアの社会科の教科書。
「ほとんどの日本人は、昼食には決まってカレーライスを食べている。
カレーライスは、日本人の大好物なのだ」
ドイツの中学地理の教科書。
「日本では、父親は仕事が忙しく、ほんとんど家に帰らない。
母親は子供に勉強を強いる教育ママとなり、
やがて、成長した子供に鬱陶しがられる」
ロシアの地理教科書。
「日本人は、木と紙でできた家に住んでいる」
インドの教科書。
「日本人は、その高度な教養と努力によって、経済的にも、産業的にも、
世界トップクラスの国を築いた。その面で、我々には見習うべきところが多い」
アメリカの地理教科書。
「日本における代表的な娯楽は、映画である。
日本人はアテレコの名人なので、どんなハリウッド映画も、
いとも簡単に日本語に吹きかえられてしまう」
フランスの教科書。
「日本人は、モーツアルトを聴き、ビールを飲み、
ジェラール・フィリップに心酔する。
彼らは、いったいどうしてオリジナルな文明を放棄できるのか?」

教室は、けっこう盛り上がってました。
高校生たちの反応は、まさに十人十色。
笑い飛ばす男子あり、ちょっとムッとする女子あり、
いちいちツッコミする男子あり、感心する女子あり。
でも、ほとんどの高校生は、
自分が他の国に対して抱いているイメージだって、けっこう一面的なモノかも、
と思ったようでした。

あのときの高校生たち、今はもう24歳になってるはずです。
僕のこと、覚えてるかな?覚えてないだろうな、たぶん。

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