リレーコラムについて

Santa Claus is coming tonight.

大賀郁子

12月24日。クリスマスイブですね。
みなさんは、何歳までサンタクロースを信じていましたか?
5歳くらいのとき、私はサンタさんからお手紙をもらいました。
クリスマスの朝、布団のそばにプレゼントと一緒に置いてあったのです。
わたしの画用紙に、わたしの水色のペンで書かれた手紙。
本当に夜の間にサンタさんが来て、この手紙を書いていったの?
それはどうも、母の字のようでした。

その翌年、クリスマスの近づいた12月のある日。
留守番をすることになった私は、親が出掛けた後、家捜しに踏み切りました。
ある推測のもと、宝探しをするように、あらゆる場所を徹底的に。
そして、戸棚の上の方に、見慣れない箱を探し当てました。
背の高い椅子にのぼって目を凝らすと、包装紙を透かして、
「リカちゃんのダイニングテーブルセット」だとわかりました。
やっぱり。
確信を得ると同時に、なぜか、
見てはいけないものをみつけてしまった罪の意識。
クリスマスの朝、6歳の私は、まるで初めて見るかのように喜んで
プレゼントの包みを開けました。

それから20年以上経った、去年のクリスマスの朝。
寝起きでリビングのドアを開けると、そこにサンタがいました!
あの赤いコスチュームに、白く長いひげ。
サンタは、いつもと同じようにソファに腰掛けて新聞を読みながら、
いつもの調子で「おはよう」と言いました。

さて、リレーコラムは、本日が2004年の最終回。
2005年は、1月11日(火)からのスタートです。
カンヌ広告祭で友達になった、ADKの竹之内葉子さんへ
年を越してバトンを渡します。どうぞ、お楽しみに。

Merry Christmas!
そして、みなさま、よいお年をお迎えください。

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