リレーコラムについて

あなたはそれでもソウル行きますか?

本庄巧

僕は生で3試合観ました!え、何をって?もう2年も前の話ですが、日韓ワールドカップをですよ。自力でチケットを取ったのは、3位決定戦の韓国vsトルコだけ。あとの2試合は「行きたい!行きたい!」って叫んでたら、手に入りました。あれ?これもけっこう運のいい話だな…。

その電話は突然やってきました。電話の主はセクシーダイナマイト(古っ)先輩コピーライターEさん。
「本庄君、ワールドカップのチケットあるけど、いる?」
「マジすか?!いらないんならくださいよ。いつのチケットですか?」
「明日。」
「あしたぁぁぁぁぁ?!で、場所はどこですか?」
「ソウル。」

フツーの人間なら諦めますよね。でも、このEさんの淡々とした口ぶり、なんだか僕を試しているようなのです。「お前、サッカー好きなんだろ?ん?明日でソウルだと行けないのか?お前のサッカーへの情熱ってそんなものだったのか?」と。

「え、でも、明日の飛行機のチケットって、今から取れるんですかね?」
「あたし、さっき旅行代理店に聞いたけど、取れるみたいよ。あたしは行くの断念したけど。」
この女、挑戦的な口調で話しているのも、根拠がないわけではないのである。すでに自分で確認した上で俺の情熱を試している。人生、百戦錬磨なだけはある(ちなみにこの人の人生、97勝3敗くらい)。

いよいよ僕の闘いが幕を開けた。観戦チケットは幸い2枚ある。昼飯も一人で食べに行くのが嫌なくらい淋しがり屋の僕が、一人で異国の地ソウルに行けるはずもない。だが、しかし、明日は平日。とりあえず、サッカーの好きな人、仕事に融通の利きそうな人を15人くらいリストアップして、僕の電話攻撃が始まった。

この「明日ソウルでサッカー観たあと焼肉でも食べない?」という電話と平行作業で、飛行機のチケットとホテルの確保も行わなければならなかった。誰かが同行してくれることを前提に。ここで、また大変な事態に気づく。観に行く試合はグループステージ第3戦:韓国vsポルトガルなのだが、その日は日本vsチュニジアの試合もあるのだ。ただし、キックオフの時間が違うことが、またまた幸いだった。
「明日、ソウルのどこで日本戦をテレビで観れるか確認してください。それが渡航の条件です!」
プロダクションからのバイク便が1時間遅れても「仕方ないか…」と思うのだが、その時は有無を言わせない強い口調で旅行代理店に迫っているのである。まあ、自分はもちろん、同行するであろう人も、サッカー好きのはずだから。

結局、会社の先輩が僕と同行してくれることになりました。先輩、ありがとう!僕のリストの15人目くらいでした。だって、先輩だから行ってくれないかと思ってたので…。あのとき不安で淋しい一人旅をせずに済んで、巧は強くなりました。だって、その後の韓国vsトルコ戦は、一人で韓国に行ったのだから(もう誰かを誘うより、一人で行く方が気楽だと気づいただけなのですが)。

とまあ、そんな強行軍の話でした。ただ自分に酔ってるだけなんですけど、けっこうあの
時の僕が好きです。行動力って大事ですよね。昔、師匠(先週の大澤君の上司)に飲みに誘われて、仕事があるからって断ろうとしたんですね。そしたら、
「バカ野郎!先輩に誘われたら飲みに行くんだよ!仕事は朝早く来てやれ!」
このとき目からうろこが落ちたんですね。なるほど、そうすりゃいいのか、と。その頃、出勤の掲示板に「始発」とか「死んでも7時」とかよく書いていたなあ。そう言えば、どこかの代理店のCDは、部下を3時くらいまでカラオケに連れまわした挙句、
「じゃあ明日までにキャッチ300本ねー。」と言ってタクシーに乗り込んでいく、という話を聞いたことがあるなあ。うーん、何はともあれ、ノリは大切ってことで。では、また明日。

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