リレーコラムについて

進化といえばタコなんだ

熊谷卓彦

ナマズは印象深い魚ですが、
身近さでいえば金魚が一枚上手でしょう。
小学生向けに金魚のお話をしてくれる先生のお話を
聞く機会がありました。
デメキンとデメキンをかけあわせると
デメキンがうまれるのは4分の3の確率なんだそうです。
たぶん、血液型でいうところの、
A型とB型のあいだではA型とB型とAB型とO型がうまれる、
という話と似ているのだと思います。
染色体の組み合わせとして、
 出目ー出目
 出目ー出ない目
 出ない目ー出目
 出ない目ー出ない目
で、上3つが出目。
金魚には、いろいろなかたちのものがいます。
目が上をむいていたり、
ヒレが大きかったり、
全身が黒かったり、
ほっぺがふくらんでたり、
頭がふくらんでいたり。
遺伝上の変異を重ねて多様化してるのだそうです。
いろいろいすぎて、区別がつきにくそうですが、
ポイントを絞ってみてみると、違いがわかります。
例えば尾鰭(おひれ)。
鮒や鯛のように1枚のもいれば、
ひらひらと2枚のもいます。
一番大きな鰭である尾鰭の形が変化することは
生物にとっては相当に大きな変形であって
普通は生き残れないほどの変化なのに
金魚は染色体の数が多いので
他のからだの部分も変化させて命を保っているのだそうです。。
他の動物では犬もそうで、
ゴールデンレットリバーやブルドックやチワワのように
いろいろな形の犬種がいるのも、染色体が多いからだとか。
猫は形が似通っていますよね。
それば染色体の数が少ないからだそうです。
(‥間違って聞き取っていたらすみません。)
染色体の数は、
金魚が約100本で、
犬が78本
人が46本
猫が38本。
金魚、多いですね。
ちなみに、タコが60本で多めです。
ミミックオクトパスっていますよね。
ヒラメとかウミヘビに擬態するタコです。
タコは目がよいらしく
真似すべきカタチはわかる。
とはいえ、鏡もないのに自分の体の形や色を
どうやって確認しているのでしょう。
鏡がなければコロッケさんだって苦労するはず。
人間も鏡をみなくても命の文字とか東京タワーとか、
形は骨と筋肉の感覚で真似はできますね。
でも、顔、いや色は?
皮膚の色を自分でみなくても皮膚の感覚でわかるのでしょうか。
皮膚で味がわかる魚がいるくらいですから、
わかるのかもしれないような気がしてきました。
でもでも虫が葉っぱに似るのはどういうことでしょう。
時々葉っぱそっくりの蛾がいるでしょう。
お花そっくりのカマキリとか。
あそこまで造形を似せるにはさすがに鏡でみないと無理なような気がしますが、
鏡なんてなかったはず。
皮膚の感覚で正確な形もわかるというのでしょうか。
また、進化はたまたま生き残るのに都合がよく変化したものが生き残った結果、
と聞いたような気がします。
偶然の積み重ねであんなにそっくりになるものなのでしょうか。
進化といえば、国立科学博物館の「いきもの超ワールド展」、
様々な進化がわかりやすく分類されていて楽しかったです。
監修の先生が会場にいらっしゃったら質問できたのでしょうが、
そんなに偶然お会いできるわけもなく。
同じ科博の恐竜展のポスターのコピーは「君は、恐竜なのか?」というものでした。
一見恐竜らしい生き物の化石の写真にあしらわれていて、
その化石が恐竜なのか問いかけると同時に、
ポスターをみる人間にも「じゃあ人間と恐竜の違いってなんですか?」と問いかけてくるようで、
科学者の情熱と市民の好奇心をつないでくれて素敵だなあと思いました。
博物館のお仕事って偉大です。
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