リレーコラムについて

ミナミのタコ

秦久美子

昨日の投稿で、京都出身なんどすえ。
とかなんとか言ってたわたくし秦ですが、
今は大阪の中でもコテコテの「心斎橋」という場所に住んでいます。

最近で言うと、吉村知事のいわゆる「夜の街」で有名になった繁華街のエリア。
わかりやすく言うと「ミナミの帝王」とか「ナニワ金融道」の世界そのまんまの場所です。

近所の花屋にお花を買いに行くのは、夜の19時すぎてからだし(見たことないような虹色の花も売ってる!どこに咲いてるんやろう。)

道には夜中0時なのにサングラスをかけているお兄さんがいっぱいいます。(大体、サングラス外すと目が水色!自目なのかなぁ。)

そんな愛すべきミナミの街にひときわ輝く、パワースポットがあります。

その名も、「タコタコキング」。

酔ってるときについ口にしたくなる、キモチいい語感の名前、「タコタコキング」。

店の屋根に、王冠をかぶったかわいいタコの大きなオブジェがピカピカ光るステキなお店、「タコタコキング」。

タコタコキングは、名前からご想像できるとおり「タコ焼き屋さん」です。
ネーミングが本当に、秀逸。つい口に出したくなる。名コピー。

タコタコキングはミナミエリアに5店舗あるのですが、わたしが良くいくのは決まって家の1番近所にある「三休橋店」。
ここは、1年中出ているテラス席もあり、最近心配な3密対策もばっちり!
(※タコタコキングの回し者とかじゃないです。)

タコタコキングには、ソースタコ焼きや、明太マヨタコ焼きなどいろいろ種類があるのですが
わたし的には「塩タコ」一択!

関西風の鰹出汁の味がついた生地でタコをくるんと包んで焼いただけのシンプルなタコ焼き。
上には塩がパラパラと、主張しすぎない感じで奥ゆかしい佇まいで振りかかっています。

これが、ほんまに、おいしい。

お酒を飲んだら異様に塩タコが食べたくなる。
もはや依存症。
自分では自覚ないのですが「タコタコキング行きたい。」と私が言い出したら
結構酔ってる証拠らしいです。

そしてあまりに毎回塩タコばかり頼むので、この前はタコタコキングの前を通ったときに
店のお兄さんに大声で「塩タコーー!」と呼ばれました。
私の名前、知ってるはずなのに。

道端で大声で否定するのも面倒くさかったので、思わず、ほほえみながら会釈をしてしまいました。

 

あの瞬間でした。

 

 

大都会ミナミのど真ん中で、

 

 

私が自分のことを「塩タコ」という存在として自ら許容し、

認めてしまったのは。

 

 

 

 

知らんけど。

 

 

 

 

長々と書かせていただきましたが、今私が1番言いたいのは、
東京コピーライターズクラブのコラムという場で
大阪ローカルのタコタコキングのことだけで
よくこんなにつらつらと文章書いたなぁ…
ということです。

タコ焼き屋への情熱を公の場でぶちまけてしまい、ギガまで奪い、すみませんでした。
書きだしたら、タコタコキングへの異常な愛により、止まりませんでした。
ここまで読んでくださった心優しい方はいるのでしょうか。

いらっしゃったとしたら、もし大阪に来ることがあれば、ご連絡ください。
タコタコキングで、塩タコと、具の少ないみそ汁(税抜き100円)を食べながら、ぜひ飲みましょう。

テラス席、予約しときます。

NO
年月日
名前
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
5687 2024.04.10 三島邦彦 「糸井重里と仲畑貴志のコピー展」のこと
5686 2024.04.09 三島邦彦 直史さんのこと
5685 2024.04.06 中村直史 追伸
  • 年  月から   年  月まで