リレーコラムについて

なんで?

太田祐美子

確か今年のお正月だったと思います、

「4月から会社に行かなきゃなんだよねえ」

と甥っ子に何気なく話しかけたとき

「はるたくんはどうするの?」

「保育園に預けるんだよ」

「なんで?はるたくん赤ちゃんなのに、なんで働くの?」

 

専業主婦の母親に育てられた彼は、

赤ちゃんのお母さんである私が

なぜ子どもを置いて働くのかが分からなかったらしく。

責めるつもりも、問いただすつもりもなく、

だたシンプルに真っ直ぐ

「なんで働くの?」

そう問いかけてきました。

 

え、なんでだっけ。

 

仕事は楽しい。職場の皆さんは愉快だ。

いいコピーが書けたときは本当にうれしい。

お給料をいただけるのもやっぱり有難い。

 

でも、それらは、私にとって

子どもを預けてまで働く理由なんだろうか。

 

初めての寝返り、初めてのつかまり立ち、初めての一歩。

その全てが私の目の前で起こりました。

初めてのかけ足、初めてのジャンプ、初めてのお歌、

初めてのトイレ、初めてのケンカ、初めての仲直り。

これからも山ほどある息子の「初めて」たちを、

おそらくもう私は見ることができない。

きっと保育園からの連絡帳で知ったりする。

 

母と子がべったり一緒にいられる期間なんて限られています。

それを自ら返上してまで働く理由って、なんなんだろう。

 

わ、書いててちょっと泣きそう。

ダメですね雨の日は、気持ちが暗くなります。

 

子どもを預けてまでしたい仕事に、

自分がしていけばいいだけじゃない。

かっこよく働くママさんたちのそんな声が聞こえてきそうです。

うーん、おっしゃるとおり、、なんだけど。

 

なんで私は働くのか。

働き始めて、15年たって、

初めてそんなことを考えています。

 

 

一週間ありがとうございました。

結局最初から最後まで子どもの話になってしまいました。

興味のない方、本当にすみません。

 

次のコラムは、同期の田中直基くんです。

幅広い話題でなにとぞよろしくお願いします!

 

次回の更新は連休明けです。

その頃にはすっかり令和ですね。

 

みなさんよいGWを。

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