リレーコラムについて

ミッキーに眉毛はありません。

桃林豊

眉を顰めると 目が曇る。

目が曇ると、心が冷える。

心が冷えると、世界が暗くなる。

 

そんな言葉が、あるそうです。

 

脳科学的には、

人間の感情は、身体的行動から誘発される

とも言われますから、

笑っていると、楽しい気分になるそうですよ。

 

そうであってほしいし、

実際、そんな気もするし、

そうであったほうが、人間のことを

もっと好きになれそうな気がします。

 

冒頭の言葉は、その逆ですよね。

最近は、悪意があるからか、

悪意を恐れてか、

もしくは正義の怒りからか

眉を顰めがち。そんな世の中に、

さらに眉を顰めちゃったりして。

 

世の中は、そう簡単に変わらないから、

とりあえずは、自分の眉を顰めないようにしたり、

口角をあげるようにしたいなと思っています。

僕は、普通にしていると、

不機嫌な表情になりがちなんで。。。

 

というわけで、この拙いコラムも、

眉を顰めたい気持ちを、ぐっと抑えていただければ、

いくぶん、読みやすくなるはず・・・。

 

さてさて、こんな僕がコピーを考える時、

いつも気にしているエピソードがあります。

 

もう何年も前のことですが、

当時小学1年生の息子と

交換日記をしていました。

1年生なので、たて8マスぐらいの

ジャポニカの国語のノートで。

 

仕事が忙しくても、

少しでもコミュニケーションが取りたいな

という思いから始めたのでした。

 

結局はそれほど長くは続かなかったんですが、

子どもと文字でやりとりするのは、

普段の口頭でのやりとりとは違う楽しみがありました。

あと、自分の考えや思いを文字で残せるのも、

よかったです。

 

で、そんなある日です。

理由は忘れちゃいましたが、

息子のことを叱りました。

なので、その日の日記には、

「こうこうこういうことしちゃって、ごめんなさい。」

的な反省文が書かれていました。彼なりの言葉で、一生懸命に。

それこそ、僕は眉を顰めながら、

ちゃんと分かってくれているかなぁなんて、読んでいたわけです。

すると、その文章が、やたら長いんです。2ページぐらい。

さすがに子どもの反省文にしては長いので、

あぁ、ちょっと怒りすぎたかなぁなんて思っていたら・・・

反省文は、こんな一文で締めくくられていました。

 

「ここでクイズです。きょうのにっきのなかに

かくれみっきーはなんびきいるでしょう」

 

吹き出しちゃいました。

え?隠れミッキー!?

反省文にそんなの仕込んだの?

え?どこから、そうしてやろうと思ってたの?

だからこんな不自然に長い文章になってるのかよ!

もう笑いながら、何回も読み返しちゃいました。

もちろん、その時には、息子のことを

かわいーなーなんて親バカ全開モードになっているわけです。

 

いつもこのエピソードを思い出しては、

こういうコピーを書きたいなと思うんです。

息子のこの一文は、

許すか、どうかというステージから、

好きか、どうかというステージへ、

一気に心を飛ばしてくれたんですよね。

で、怒られる前よりも、好き!と思わせている。

ん〜、すばらしい。

広告でも、リアルな生活の場ででも、

なかなかできないことです。

 

そういう人の心をポジティブな方へ、

理屈抜きにぶっ飛ばせるコピーが書けたら

いいなぁと、いつも思うわけです。

そうすれば、眉を顰めがちな人も減るかなぁと。

で、まだそんなコピーが書けないので、

せめて、自分の眉を顰めないように取り組むわけです。

ちなみに、冒頭の言葉は、

このコラムを書く前に思いついた言葉です。

別に有名な言葉でも、なんでもありません。

隠れミッキーぐらい気の利いたことが書ければよかったのですが、

すみません。

 

あ、それから、もうひとつちなみに、

子供が書いた隠れミッキーは、

とにかくわからない!

字が汚すぎて、どれも隠れミッキーに見えるし!

さらに、翌朝、息子に聞くと、

自分でも忘れてしまってる。

結局、答えは、わからずじまいになってしまいました。

まぁ、親バカは、

そんなとこでも愛くるしく思ってしまうわけですが。。。

 

というわけで、また長くなりました。

明日はもっと短く書きます。

桃林でした。

 

あ、そういえば、

「未来」と、書いて

「ミッキー」と、読める。

キラキラかよっ。

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