リレーコラムについて

転機

吉田一馬

今日は、先輩である鍵矢さんに
教えてもらったことについて
鍵矢さんの許可を得ずに書かせてもらいます。
(鍵矢さんスイマセン!でも事前に許可を
取ろうとすると「1万円ね」って言われるから…)

『クライアントと仲良くなるのは営業に任せとけ!』

最初は「え?」と思いました。
だってクライアントと仲良くなったほうが
オススメ案を通しやすいし良いことばかりじゃないか、と。

何より鍵矢さんこそ、松山時代にクライアントと
めっちゃ仲良かったじゃないですか、と。

「しょーもないもんしか作ってないヤツが
偉そうなこと言うな!」

…あとになって気づきました。

1日は24時間しかありません。
限られた時間の中で僕がやらないといけないのは、
「クライアントとのやりとりに喜びを見出す」ことじゃない。

「クライアントの課題を解決するためのアイデア」を考えること。
そして「いい広告(コピー)を作るために苦労する」こと。
それを伝えたかったんだな、と。

『もっと深く考えろ!』

大好きな「コピー」については深く考えられるんですが…。
(そして穴から出られなくなるのですが…)

その当時の僕は「クライアントの課題」「その課題の解決方法」
といった広告作りの「根幹」部分を甘く見ていて、
自分では一生懸命なつもりでも、あまり考えてなかったです。

一生懸命考え抜いた姿勢は、クライアントに伝わる。

「吉田君は私たち以上に私たちの会社のことを考えている」
そう思ってもらえば、結果クライアントの信頼は得られる。
飲みに行って仲良くなる必要はないと
気づかせてもらいました(時と場合によりますが)。

『もっと粘れ!』

手書きのコンテになってもいいから、
プレゼンぎりぎりまで企画しろ。

プランが決まっても、気を抜くな。
ブラッシュアップしつづけろ。

撮影の合間も、もっと面白い台詞を考え続けろ。

編集中も、より良いコピーを考え続けろ。

録音中も、もっと面白い台詞を考え続けろ。

鍵矢さんと仕事をするまでは、プレゼンで採用された状態から
何も発展しないまま納品してました。

ていうか、それが普通だと思ってました。

「なんて恐ろしい!」「なんてもったいない!」って感じです。

クライアントとの信頼関係を、と言ってたくせに、
まったくもってクライアントのために粘っていませんでした。
何がクライアント・ファーストだ。

『仲間を大切にしろ』

クライアントとスタッフ(プロダクションの方)。
どっちか「片方」しか守れないとすると、どちらを守るか?

当時の僕は、「どっちも守る!」とか言いながら、
スタッフを守りきれていなかったですね…。

今は「スタッフ」をとります。
(語弊のないように言うと、もちろんクライアントから
お金をもらって生きている身ですから
そこの部分は重々承知した上での話です)

世の中に存在する会社の数と、
吉田を支えてくれているスタッフの数。どっちが多いか。

クライアントは切られても別を探せるけど、
スタッフは探せるほどおらんやろ?

クライアントにばかり気を使い、
スタッフを大切にしていない僕に、
鍵矢さんが言ったことです。

まさにおっしゃる通り…。
(これはさっそく金沢の後輩営業マンに受け売りで言いました)

ここには書ききれないことも含めて、
鍵矢さんには2年間色んなことを学びました。
(もちろん他の方からもたくさんのことを学ばせてもらいました)

まだまだ足りないことばかりだなぁ…。
もっと勉強しないとなぁ…。

そう思っていた矢先に、突然の辞令が!

吉田一馬の過去のコラム一覧

3317 2012.11.22 2011 その2
3316 2012.11.21 2011 その1
3315 2012.11.20 2009-2010
3314 2012.11.19 電通西日本WEEK×4
2596 2009.11.13 転勤
NO
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名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
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