リレーコラムについて

ジェットコースター気分

斉藤尊司

I&S BBDOの斉藤尊司です。
まずは、昨日のコラムの答えから。
解答をお寄せいただいたなかに、正解者が2名いました!
なーんだ、けっこう知ってる人いたのね、チッ!な気分ですが。。。
※何じゃ、そりゃ???の人は、解答を読む前に昨日のコラムをチェック!

どうして、彼らが踊りだすと雨が降るのか?
答えはカンタン。雨が降るまで、ひたすら踊り続けるから。
(恐るべし、アフリカ原住民!)
思いをこめて続けていれば、すぐではなくても、いつか結果がついてくる。。。
この話がホントかどうかは別にして、ちょっと信じてみたくなりませんか?

続いて、ノミの話(あの、ぴょんぴょん跳ねるノミです)。
ノミを捕まえて、グラスに入れてフタをします。
と、酸欠で死にます(あれ? 話、終わっちゃった。。。じゃなくて)
そうそう、空気穴ぐらいはつけといてあげましょう。
で、しばらくたってから、フタを外します。
すると、ノミはフタの高さまでしかジャンプできなくなっている。
もうグラスから飛び出せないノミになっている、というわけ。
いつしか自分で勝手に、自分の可能性をせばめてないか?って話。

ボクはこんな話をいまだにたくさん覚えていて。
だからできるだけ、悩んでる後輩や落ち込んでる同僚がいたら
聞かせてあげて、元気づけてあげよう、なんて偉そうなことを考えています。
諸先輩たちが、ボクに言って聞かせてくれたように。
そうやって、ボクのモチベーションを上げてくれたように。
(きっとそれって、順繰りだから)

というのも、この仕事って、
ジェットコースターに乗ってるようなもの、だと思うからなんです。
自分で、このコピーはいいかも! オレって、天才かも! と有頂天になってると
CDやクライアントからダメ出しされる。で、今度こそ! と思っても、
やっぱりダメ。やっべぇ!オレ、才能ねぇなぁ。と思っていると、
突然、誰かにほめられたり、仕事で賞をいただけたり。
なんか、精神的なアップダウンが、すっごく激しい。
まさにジェットコースターに乗ってるように、上がったり下がったり。。。
そのうち、それこそ心臓に毛が生えてきて動じなくなるのかもしれませんが、
下がってるときの自分の気持ちのあげ方を持ってないと、けっこうシンドイ。

昔は、自分がある一定のレベルにさえいけば、
そんなに落ち込むことってないんじゃないか? なんて思っていたのですが、
最近、意外とそうじゃないのかも・・・と思い始めています。
レベルが上がれば上がるほど、より高いところでのアップダウンになる。
地上10mぐらいの高さでのアップダウンは、大して怖くないけど、
地上100mでのそれは、きっと並大抵の恐怖じゃない、と。

だからって、やっぱり地べたの近くにいるよりは、上からの景色を見てみたい。
そこから見える世界は絶景なんだろうなぁ、気持ちいいんだろうなぁ。
なんて夢見ている。。。結局のところ、毎日毎日、毎回毎回、
下を見ないように、上か前だけを見ていくしかないんでしょうけどね。

最後に、落ち込みやすいボクをたびたび勇気づけてくれた記事を紹介します。
実はこの記事、コピーを取って引き出しに入れてたんですが、
アホですね、会社を移るときにどっかやっちゃったみたいで・・・。
今回、大騒ぎしたあげく、ADKの服部タカユキくんと
宣伝会議編集部の田口さんにご協力いただき、再入手しました。
(ホント、お騒がせしました。感謝感謝です! )

雑誌「宣伝会議」の98年7月号に載ってた記事で、
タイトルは「神様と並んだ15年後の少年A」。
そう、仲畑さんと佐倉さんの対談です。これ全編、目からウロコなんですが、
とくにボクを勇気づけてくれたのが仲畑さんの言葉。(っていいのか?引用して)
「若い人たちには、突き抜けたコピーをぽんと投げ出していく勇気を
持ってほしい。(中略)自分のコピーライターとしての季節と
広告主とスタッフとの関係と社会の状況がいい具合に出会った時に、
その表現をつかみとることができる。それをつかみとれるか、どうかで、
その人のステップアップする力が変わってくるし、
あるレベルまで行った人には必ずそういう瞬間がきますし、
そういうコピーに必ず出会うことができます。」

つかみとる。出会う。というその日のために、
まずは、あるレベルまで行っておかなきゃ・・・と鼓舞し続けて、
今ちょうどコピーライター15年目(当時の佐倉さんと同じなんですね、ガーン!)。
まだ、つかめてない、出会えてないのは歯がゆいですが、
必ず出会う。と言い切った仲畑さんの言葉を今も信じています。

とはいえ・・・
今日一日頑張れれば、明日も頑張れる気がする。
そうやって続けていけば、きっと一生、頑張れる。
などと気楽に構えていたりもするんですけどね。

マズイ、マズイ。またまた長くなっちゃいました。
皆さんにご意見をいただいた「名前の読み方」の発表がまだなので、
明日の土曜日、もう1回分だけ番外篇として掲載します(引っぱるねぇ)。
ではでは、また明日。
(え、もういい? そこをなんとか・・・)

NO
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