リレーコラムについて

気分を変えてカタカナの名前

小西利行

私、最近の仕事で、ニッサンのセレナというのをやっておりまして、
そこで、ホンマタカシさんと仕事をしました。
で、そのとき感じたことを書いておきます。
まず私が仕事の最後に感じたことは、ああ、ホンマタカシさんは
本間隆さんでもほんまたかしさんでもなくホンマタカシさんなのだなあ、
ということです。お前、あほか?と言われそうなので、その先を言っておきますと、
彼は非常に聡明で、しかも仕事が速く、日本人にありがちの泥臭さがなく、
しかし十分に今の日本の気分というか、本質のところを見ている人でした。
それがとてもカタカナっぽいなあ、と思ったわけです。
仕事的には「モノより思い出」という非常にドメスティックな言葉に、
ホンマさんの一歩抜きん出た観察力と冷静な目が作り出すクールなトーン、
私はそれを「カタカナトーン」と勝手に呼んでるんですけど、
そのトーンがうまく混ざり合って表現として結実したのではないかと思ってます。

思うに、最近ホンマタカシさんだけではなくカジヒデキさんやスガシカオさんなど
カタカナトーンの人が増えているように思えます。
彼らは名前だけでなく、その目線や考え方や表現の仕方がカタカナトーンです。
表現していることは、皮肉でリアルな現実であって、クールで、
でもどこか人間的な温かみもあるトーン。
それ、ちょっと言葉にも応用できないかと最近思っております。
カタカナトーン、あなたもいかが?

じゃあ、さようなら。コニシトシユキ。

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