リレーコラムについて

ナマズといえば舌なんだ

熊谷卓彦

鳥や犬は口で鳴きますが、
口には味覚もありますね。
子どものころにビタワンというドッグフードを齧った記憶があるのですが、
薄味でした。
固めで、ぼそぼそしていて、食べ慣れた味ではありませんでした。
人間が多くを食べるようには作られていなかったのでしょう。
今のビタワンがどのような味なのかはわかりません。
鳥のえさを食べたことはないですが、
道玄坂のカラスが焼き鳥を食べているのをみました。
意外に人間に近い味覚なのかもしれません。
いや、先日は生ネズミをお尻から食べていました。
やはり想像しきれるものではなさそうです。
ナマズなんて、全身が舌だそうですよ。
味覚を感じる器官、味蕾が人間は舌にあるのですが、
ナマズは全身にあるそうです。
水の中で味がわかるので、
どこに好物がいるのか正確な位置がわかるとか。
美味しいものに囲まれて泳いでいれば
幸せかもしれませんが、
動物の排泄物とか、
嫌いな味が近づいたときに地獄のような思いをするような気もします。
でもそれは、味は口の中でしか感じられない人間の
勝手な思い込みかもしれません。
ハエも手(足?)で味がわかるとか。
手で味がわかるようになると、
握手したときにその人の味がわかることになって
少し猟奇的なニュアンスがでてきてしまいかねないのですが、
皮膚を舐めた時の味であって食べた時の味ではないのですね。
味は口の中で感じるものと思っていてはハエの気持ちもわからない。
全身が舌だなんてナマズの気持ちはなおさらです。
ナマズはどんな気持ちで生きているのでしょうか。
鳥や犬のように音でコミュニケーションがとれるわけでもなさそうですよね。
ますます気持ちがわからなそう。
鳥や犬より、わからなそう。
そもそも感情のあり方が、鳥や犬より遠そうです。
魚と会話ができるという方、
いらっしゃいますでしょうか。
さかなクンさんは、
なんとおっしゃっていますでしょうか。
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