リレーコラムについて

ぐみてゃん

内山奈月

 

わたしには、推しているアイドルがいます。

 

「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」という

グループに所属している、ななせぐみさんです。

 

ニックネームは「ぐみてゃん」。

誕生日は3月30日で、年齢はグミ1000粒ぶん。

担当カラーは「サディスティックブルー」。

趣味はさんぽで、憧れの人はみうらじゅんさん。

座右の銘は「賛否両論」。

 

ぐみてゃんとの出会いは、

2019年のTIF(Tokyo Idol Festival)でした。

アイドルヲタクの友だちが、いつもあまりにも楽しそうに

推しの話をするものだから、

わたしも推しをみつけたい!と思って

いっしょに連れて行ってもらったんです。

 

わたしはそれが、はじめてのTIFだったのですが、

これが日本のアイドル戦国時代を象徴するような

ものすごーく大きなイベントでした。

かわるがわるステージに立っていく

アイドルの数は、合計200組以上。

しかもステージだけじゃありません。

観客エリアでも、ステージにはまだ上がれない

名前を知られていない駆け出しのアイドルたちが、

ビラ配りをしていました。

日本にはこんなにもたくさんのアイドルがいるんだと、

衝撃を受けました。

 

一日中、アイドルのステージを見て、

もう全然わからないなあ…と思いながら迎えた、夜の部。

運命の「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」の

ステージがはじまったのです。

わたしが心を掴まれたのは、その中のワンコーナー。

ななせぐみさんと、大桃子サンライズさんの2人による

グループ内ユニット「BLUE GUM CLUB」のRAPでした。

ステージに上がった“ななせぐみさん”は、

黒目がちで、きゅるきゅるなかわいいお顔立ちに、

Theアイドルなツインテール!

なのですが、髪色はドがつくほどの金髪で、

両腕にはびっしりタトゥー。

「こんなアイドルいるんだ…!」という驚きが第一印象でした。

 

RAP曲は、EDM調のイントロからはじまりました。

マイクを持って歌い出す、ぐみてゃん。

まるで赤ちゃんのような、かわいらしい声で、

やっぱりアイドルだなあと思っていたのですが…。

聴いていくと、これがなかなか攻めた歌詞だったんです。

 

リスキービジネス リスキービジネス
握手で搾取 拍手で搾取
リスキービジネス リスキービジネス

Ahぐみ自身が商品
見た目 性格 ライフタイル Show me!

賛否両論がいちばん気持ちいい

覚悟 腕に彫った「NO LIMIT」
アイドルに限界はないって意味
みんなの人生を背負う
こんなリスキーで最高な職業が大好き

 

※より過激な部分はカットしてるので、

興味を持っていただいた方はぜひ!!

YouTubeでフルverをお聴きください🔽

https://www.youtube.com/watch?v=t85riV8b8yg&list=RDt85riV8b8yg&start_radio=1

 

かわいいのに、かっこいい。

イカついのに、ふにゃふにゃ。

媚びてないのに、超アイドル。

こんなアイドル、いたんだ…!

ずきゅん!!と胸を射抜かれました。

以来わたしは、ずっとぐみてゃん推しです。

 

リレーコラムの最後に、

わたしがぐみてゃんを推す理由を書かせていただきたいと思います。

 

わたしがぐみてゃんの魅力が詰まっている!と思う

いちばんのエピソードは、

昨年の突然すぎる「妊娠&結婚発表」です。

 

衝撃の発表は、全国ツアーファイナルのアンコール直前、

ステージ上のスクリーン映し出された映像の中でありました。

6人のメンバーがいつも通り会話をしていると

突然ぐみてゃんがこう言ったのです。

「あのね、ぐみ、もうすぐ赤ちゃんが生まれるの!結婚するの!」

「えー!?!?」とどよめく会場。

わたしの後ろにいた男性のファンは「ふくざつ…」とぽつり。

そりゃあ当然の反応ですよね…!

世の中には恋愛禁止を売りにするアイドルグループもいるくらいですし…。

 

映像が開けると、ぐみてゃんがステージに現れ、

ファンへのお手紙を読んでくれました。

いまもしかしたらここでおめでとうと
心から思えないひともいるかもしれません。
でもそんな自分を絶対にせめないでほしいし
いまこの報告をきいてくれたひとりひとりが
どんな気持ちになっていたとしても
それは全部いままでバンもん!やぐみを
心から愛してくれていたからだと思うので
ぐみはさらに大きな愛ですべてを受け止めたいです。
ほんとうにありがとう。

自分でも思うけどぐみはすごく強いです。
自分の人生を自分でつくっていくこと、
正解にしていくこと、それを頑張れると思っています。

 

現場で発表を聞いていたわたし、思わず泣いていました。

かっこいいな、と思ったのと同時に、

これを発表するまでにどれだけの葛藤があったんだろうなと想像したからです。

でも、ものすごく彼女らしい決断だな、と思いました。

下手に隠されるより、嘘つかれるより、

正直に話してくれてうれしかったし、

そもそも、そういうスタイルで生きてるぐみてゃんだから

こちらは応援させていただいているわけです。

(きっと後ろの男性ファンの方もそう)

わたしは心から祝福の気持ちでいっぱいでした。

ちなみに現場の反応は、笑顔の人が8割という感じ。

でも残りの2割の人も、抗議やイチャモンをつける様子は全くなくて、

さすが、我が道をいくアイドル、ぐみてゃんです。

 

その後ぐみちゃんは、産休に入ったのですが、

3ヶ月くらいであっという間に戻ってきて、

また変わらずステージに立ってくれています。

ときどき、アイドル衣装を着たまま

赤ちゃんを抱いている姿をSNSに投稿してくれるのですが、

「こんなアイドルも、こんな母親も、見たことないんだが!!」

っていう感じの写真で。

この出産発表以降、ぐみてゃんの“賛否両論”なアイドル道は、

確実にアップデートされているのを感じます。

わたしは、ますますぐみてゃんが大好きになりました。

 

わたしは、ぐみてゃんというアイドルの“生き方”を推しています。

実は前に金髪にしていた時期があるのですが、

それはぐみてゃんみたいになりたかったから。

わたしもあんな風になりたい!と憧れるけれど、

真似しても全然手に届かない…。

そんな存在が、わたしにとってのアイドルです。

ぐみてゃんの、見た目や性格やライフタイル、

ぜんぶに刺激を受けて、来週もがんばろう!と

日々をエネルギーをもらっているのです。

ああ、アイドルってなんてありがたい存在なんでしょう。

 

つぎにわたしにリレーコラムが回ってくるのは、

もうずーーーっと先になるかと思いますが…。

その時は、今よりも、ぐみてゃんに近づけていますように。

 

 

 

ということで、

1週間お付き合いいただき、ありがとうございました!

 

わたしがバトンをお渡しさせていただくのは、

TCC新人賞同期の武井宏友さんです。

元ボクサーという異色の経歴をお持ちで、

わたしとは全然違った環境でコピーを書かれてきた武井さん。

 

井村さんのコラムを読んだとき、

昨年独立されたと伺った武井さんの顔が浮かんできて

思わずすぐにご連絡させていただきました。

また、ひさしぶりに「米米CLUB」で集まりたいです!!

 

それでは、よろしくお願いいたします!

 

(最後に、推しのぐみてゃんをこっそり置かせていただきます。)

 

 

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