リレーコラムについて

新しいは、あらたしい

諸橋秀明

”新”という漢字がある。

それは訓読みでは「あたらしい」となる。(当たり前だ)
一方で人名では「あらた」となる。(当たり前だ)
でも気づきました?
「た」と「ら」の位置が入れ替わってるんです。

「あたらしい」という単語はコピーで何回も使っているのに。
「あらた」さんという人は周りに何人かいるのに。
先日ラジオで取り上げられるまで
自慢ではないが私はこの事実にまったく気づいていなかった。

そう、私には観察眼がないのだ。

観察眼。
目の前に明白に存在する
些細な異常を見逃さない目。

たとえば、クソが尻から出るものだとすれば、
目尻と目頭は位置が逆だと指摘できる目みたいなこと。

そして私の経験上、ADには観察眼を持っている人が多い気がする。
デッサンなどを通して、モノや事象を見つめ、
徹底的に形や意味を把握する訓練をしているからだと思う。

だからADにコピーを見せるのは嫌なのだ。
自分では気づかけなかった文脈や論理の粗を指摘されるから。

「諸橋さんってメールの誤字脱字多くないですか(苦笑)?」
と後輩ADに指摘され、情けない気持ちになりながら
そんなことを思ったのでした。

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