リレーコラムについて

折り返し

横道浩明

私はもうすぐ40歳になるが、
35歳の頃にこんなことを思った。

名古屋の地下鉄のホームで電車が来るのを待っていたとき、
私の前には70歳くらいの男性と、高校生くらいの男の子が並んでいた。
その2人を見て、本当に突然なのだが、
「俺はもう、こっちのジイさんの方なんだな」と思ってしまった。

自分の寿命は70歳くらい、と勝手に思いこんでいて、
その半分を示す35歳というデータからの判断だけではなかったように思う。

気持ちは、それこそハタチの頃と変わってはいないのだが、
もしかしたら、見映えがすでにオッサンになっているのではないか?
蹴飛ばしたサッカーボールを追って、気持ちはボールに着いていってるが、
まわりから見れば、明らかに脚は空回りしてもつれているのではないか?
それを、自分の中のどこかで感じつつある。
「折り返したな」と。

そして、それが明白な現実として自分に突きつけられる時が、
もうじき来るのだろうなあ、なんて考えてしまった。
(陰毛に白髪が混じっているのを発見した時がそれだ、とSさんは言う)

もう余生だと思えば、好き勝手なことをやれるだろうに、
なんで、いまだに「ひとさま」のことを考えたりしてるのだろう?
こりゃ、40歳になっても、まだまだ迷い続けるんだろうなあ。

・・・何も結論出ず。

では、私はここまで。
来週からは、ミスター地段、
ヤスジイこと大広の安路さんにバトンタッチということで。

NO
年月日
名前
5692 2024.04.21 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@ヘラルボニー
5691 2024.04.20 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@韓国の街中
5690 2024.04.17 長谷川輝波 言葉オブザイヤー@新宿ゴールデン街
5689 2024.04.12 三島邦彦
5688 2024.04.11 三島邦彦 最近買った古い本
  • 年  月から   年  月まで