リレーコラムについて

ネタ帳にメモしたこと。その1

林潤一郎

おはこんばんちわ。
(よく考えるとこの言葉ってすごく便利ですよね。
 生放送の番組でもない限り、こうした読み物って、
 みんながみんなの都合で読んでいるわけだから
 おはようでもダメだし、こんばんわでもダメだし)

Fan clubの北さんからバトンをあずかりました、
オレンジ・アンド・パートナーズの林と申します。

5年ぶりのコラムに必要以上に緊張しておりますが、
少なくともこのコラムを読んだ人が「チッ!なんだよ!
こんなん時間の無駄だったわ!」と気分を損ねない
レベルのものにできたらなぁと思っております。

僕はいまコピーライター専業ではなくて、
企画から実施までぜんぶやる、箭内道彦さん的表現で
言うところの「ひとり広告代理店」みたいな
働き方をしております。
仕事の中身は広告から商品開発、地域活性、
ソーシャルキャンペーンと多岐にわたり、
何でも考えるし、何でもつくります。
特技は「パワーポイントを高速でつくること」
「目にも留まらぬ早業でごめんなさいと謝ること」
くらいですが。
放送作家が社長をやっているという、
ちょっとユニークな環境にいる人間です。

自己紹介も滑り気味なので、本題へ。
何を書こうか迷った時に、声が聞こえました。

・・・おーい

お・・ おぉーい・・・

なんだよもうこんな時に!とスルーしようとしたら、
机の上の黒い小さなノートから声が出ていることに気づき
ぅわっ! とうめいてしまいました。

そうなんです。僕、いま、35歳なんですけど、
20代後半あたりからずーっと、じみーに、
つづけていることがありまして。

ネタ帳づくりです。
(ネタ帳にもなってないただの走り書きですが)

過去多くのアーティストやクリエイターの方が、
とにかくメモれ!メモるしかない!
メモ、メマー、メモストだ!と、謎の三段活用を
言っていたかどうかは知りませんが、
何かやらなきゃいけない気がしてずーっとやってます。

でも仕事に役立ったことは、いまのところ、
ほとんどありません。悲しいです。

はっ! そういうことか!

あの声はきっと「こういう時こそ、あたしじゃない?」
と、ノートが手を差し伸べてくれたんですね。

パラパラとめくって、ちょうど、タイムリーな話が。
昨年あたま、手帳の高橋さんが言葉を募集していました。
テーマはたしか「身近な人の名言・格言」だったはずです。
なんか、もし、応募して選んでもらえたら、
ほぼ日手帳の今日のダーリンみたいな感じで
デビューできてカッコイイかなと思って出したんです。

そしたらですね、つい、1週間くらい前に、
「おめでとうございます。2016年の
 日めくりカレンダーに掲載させていただきました」
という通知が、その、日めくりカレンダーとともに
宅急便で届いたんですよ。1年半越し!? 
そもそも応募しましたっけ!? みたいな。

狭い部屋でひとり、元旦から1枚ずつ、めくっていきます。
3月… まだ。
5月… 誕生日月に粋なはからい? まだ。
10月… あれ、もしかすると載ってる載ってる詐欺?
12月1日… 嗚呼、きっといじわるされたんだ。
12月10日… ぬぁ! あった! 

30歳の時に中学時代の同窓会があったんですけど、
その時に再会しためっちゃ大人になった女友達が
左手に酒、右手にタバコを持って、
遠くを見つめながら言ったセリフをメモっていて
それをヒントに書いたコピーだったんです。

『2016 名言・格言 日めくりカレンダー』
手帳大賞作品集

———
12月10日 土曜日

同窓会は
幸せ品評会
———

…ということで!
本日から、これまであまり役立てられなかった
ネタ帳を活用してコラムをお届けしたいと思います。

一週間、お付き合いよろしくお願いします。

林潤一郎の過去のコラム一覧

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5133 2021.07.14 シュゲン
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NO
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