リレーコラムについて

3つの軸

北道高

採用広報のお手伝いをする際、よく最初に「3つの軸を持ちましょう」ということを企業の方々にお話しすることがあります。

1つめの軸は、「現在と未来」。採用広報では、「現在の自分たちの会社がどうだとか、働き方がどうだとかを伝えることも大切ですが、一方で未来の会社はこうあってほしい、こんな働き方をしてほしいといったことも学生に伝えましょう」とお話しします。ただ、大きな企業との仕事では、「決まっていないことは言えない」と断られてしまうケースも…。せっかく5年後、10年後を一緒につくっていく若い世代とコミュニケーションできる機会なのだから、もっと夢を語り合えればいいのになあと思ったりすることもあります。

2つめの軸は、「学生と社員」。たとえば、新卒採用ならメインのターゲットは大学3年生、4年生です。でも同時に、僕は意識の半分はその企業の社員の皆さんに向けて書きます。もっと言えば、社員の皆さんが家に帰って、「ほら、お父ちゃんの仕事、かっこいいだろ」と家族に採用ホームページを自慢しているシーンを思い浮かべながら書いている。僕らのような社外の人間が、その企業の魅力を言語化、ビジュアル化することで、社員の皆さんも改めて自分たちの仕事に誇りを持つことができるんです。場合によっては、採用広報を通して、会社のビジョンを社内に浸透させていくことも。そして、できる人事ほど、この役割を採用広報に求めている感じもします。

で、3つめが、「自社と他社」。採用広報もやっぱり商品広告といっしょで競合がいます。しかも、この時代の就職活動では、学生は電車での移動中などにスマホで指一本、スイーッと何社もの会社を一瞬で見比べたりしています。その中で目が止まり、さらに「自分と合うかも」と思わせる必要がある。この状況をリアルに想像してもらうことも、採用広報のプレゼンでは欠かせません。

と長々と書いてきましたが、ここ数年、とくに採用広報は過渡期を迎えていると思います。もう、広報ツールの表現だけで求める人材を獲得できる時代じゃない。会社が本気でビジョンを掲げ、嘘偽りなく学生と向き合う姿勢が求められます。だから、最近は僕の仕事でも人事や社員に向けてワークショップをしたりする機会が増えています。コピーライターの言葉ではなく、その企業の人たち自身の言葉に定着させる作業が求められているんです。そして、その結果、人事の説明会の言葉に説得力が増したり、学生と話す社員の言葉に自社への想いが自然とあふれたり。学生たちはそういうところから、自分に合う企業を探し、判断するようになってきているんでしょうね。

ああ、オチもなく、真面目に語ってしまいました。コラムとして、ちょっと反省。明日以降、気をつけます。

北道高の過去のコラム一覧

3947 2015.10.02 Good Try!
3946 2015.10.01 節目の1日
3945 2015.09.30 夜の採用広報
3944 2015.09.29 3つの軸
3943 2015.09.28 育てるコピー
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年月日
名前
4523 2018.08.10 鈴木拓磨 TOKYO 2100
4522 2018.08.09 鈴木拓磨 書き出し小説
4521 2018.08.08 鈴木拓磨 息子が黙ってない
4520 2018.08.07 鈴木拓磨 父がボディビルダー
4519 2018.08.06 鈴木拓磨 日本コピーライターズクラブ
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