リレーコラムについて

Imagine

関一行

15年ぶりのリレーコラムである。
前回はおバカな企画モノを試み、それが結構楽しくてこのコラムを2週間独占
してしまった。それが未だにTCCリレーコラムの最長記録として残っている
らしい。(ま、よかったら2000年に書いたそのコラムもお読みください。)

さて、今回はユルユル、ダラダラな感じがいいかなと。で、日曜日にその構想
でも練ろうかなと思っていたのだが、その日目覚めると例の出来事が飛び込ん
できた。
イスラム国による日本人ジャーナリスト後藤健二さん殺害のニュースである。

やはりこの事件に触れないわけにはいかないと思った。

当然のごとく、後藤さんの死を悼み、悲しみも怒りも感じる。
その上で、さらに危惧するのは憎しみの連鎖である。

アメリカで同時多発テロが起きた際にNYにいた友人が語ってくれた話だが、
それまでとてもとても理性的でピースフルだった友人たちでさえ、この日を境
にガラリと感情を露わにし抗戦的になったという。その敵対心むき出しの変化
に非常に驚いたと。
そんな状況に呼応するかのごとく、アメリカでは9.11の直後、多くのTV局、ラ
ジオ局がジョン・レノンの「イマジン」を放送禁止(自粛)にした。
それまで多くの人に支持されていた平和へのメッセージが、一夜にして抗戦意
欲を邪魔する平和ボケの腰抜けソングとして捉えられたということである。

言葉は一瞬にして陳腐化する。
言葉には空気を作り出すチカラがあるが、逆に空気に弱い。

その放送禁止のタブーを真っ先に破ったのはニール・ヤングだった。
全米、全世界向けの9.11の特別番組で、彼はあえてイマジンを歌った。ほとんど
の出演者が自前の持ち歌を歌う中で、あえて。しかも決して似合うとは言えない
ピアノの引き語りで。https://www.youtube.com/watch?v=R15uLXHqMyo
彼は、当時のアメリカに渦巻く憎しみの連鎖を断ち切りたいとメッセージしたに
違いない。
Nothing to kill or die for
And no religion too
“男”ニール・ヤングの姿と勇気に涙したのを覚えている。

今後日本は何処へ向うのだろうか?
安倍首相のいう「償わせる」「屈しない」の言葉が少々ひっかかる。
今回の事件が安倍さんお得意の詭弁「積極的平和主義」の都合のいい理由に使わ
れないことを願う。
っていうか、安倍さん、この際日本の国歌をイマジンにしたらどうだい?
戦争放棄の日本にぴったりじゃないか。
幸いこの曲の使用権を持っているのは日本人であるオノ・ヨーコさんだし。

いずれにしても今こそ日本は、最高のクールジャパンである「戦争放棄」をもっ
ともっと世界にアピールすべきではないだろうか。

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