津軽海峡にパンダがコロリ
こんばんわ。ペルーで高山病になった電通の長谷川智子です。
人生は、間違いだらけのまま、
今年も冬がやってきますね。
話は一気に1977年に飛びます。
土曜の午後、教会学校の行き帰り
母が運転する車のカーラジオからは、
いつも石川さゆりの「津軽海峡冬景色」が流れていました。
作詞阿久悠、作曲・編曲三木たかし。
「♪上野発の夜行列車〜」の歌詞で始まる、
一人故郷へ帰る切ない女心を歌った、今も歌い継がれる名曲です。
が。
まだ恋も知らない少女の私に、女心がしみるはずもなく。
「上野」と言われれば、「カンカン」と「ランラン」。
1972年に来日するや、子供たちを虜にしたジャイアントパンダです。
広告的に言うと、
「上野」に対するパーセプションは「パンダ」。
「津軽海峡冬景色」は、「パンダ」→「恋心」の
パーセプションチェンジを狙っているわけではないですが。
あの切ないメロディも、レコード大賞歌唱賞の歌声も、
もちろん、すばらしい歌詞も。
残念ながら、課題解決に失敗。
後部座席に座る少女は、
「上野にパンダ見に行きたいなあ。
パパとママ連れてってくれないかなあ」
(うちの両親は混雑とか行列が嫌いです)
♪上野発の〜と、流れるたびに、
きれいな女の人が、薄いピンクのワンピースを着て(時は70年代ですから)
上野動物園でパンダを見ながら歌っている。
私もそんな女の人になりたいなー。と夢見ていたのでした。
消費者の無知ととらえるか。
人が言葉に対して持つイメージは無限ととらえるか。
(ま、前者ですけどね)
言葉の怖さを忘れないでいきたいと思います。
というわけで。
「津軽海峡冬景色」を熱唱してるとき
私の頭の中ではパンダが笹をくわえてコロンコロンしています。
でも、「天城越え」の方が得意です。
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