リレーコラムについて

夏の終わり

太田祐美子

脳みそかと思いました。

数年前の流行りにのって、
我が家もゴーヤで緑のカーテンを
つくっているのですがね。
あれ、本当に涼しくなるんですよ。
見た目もさわやかだし、
葉っぱ越しにはいつもそよそよ風が吹いているし。
オススメです。まだ試したことのない方、ぜひ。

その我が家のゴーヤ。
2株植えただけなのに、
ぽこぽことおもしろいように実がなります。
花がしぼんだあと、恐竜のシッポみたいな
赤ちゃんゴーヤができるたびに
わーいと喜んでいたのは最初の頃だけ。
次々に大きくなるものだから食べきれなくなるわけです。
ゴーヤ9割、ブタ1割のゴーヤチャンプルーが
毎晩つづくわけです。

そうこうしているうちに、
収穫期を逃したゴーヤたちは
熟して、黄色くふくれだします。
とらなきゃ、とらなきゃとは思っていたんですがねえ。

脳みそかと思いました。

どうやらゴーヤが破裂したようです。
熟すとゴーヤの種って赤くなるんですよ。
実の部分は鮮やかなオレンジ。
それが、べちゃーっと窓ガラスに
へばりついておりました。
ところどころに肉片がありながら、
とろりとろりと血がしたたり落ちている感じは
まさに脳みそ!(みたことないけど)

「朝だー」とカーテンを開けたとき、
息が止まりましたよ。ちょっとだけ。
そして、そんなゴーヤの終末に
夏の終わりを感じたのでした。

というわけで。
一週間読んでくださった方、
ありがとうございました。
そして、なんだか、すみません。

この夏、うれしかった出来事のひとつに
萩原ゆかさんと知り合えたことがあります。
企画打ち合わせのとき、
萩原さんのコンテを見せていただくたびに
もうなんでしょ、原画展に来ちゃった!
みたいな興奮がありましたよ。

そんな萩原さんに来週のコラムを
ドキドキしながらお願いしたら、
ちょっとだけ困った顔をしていたようにも思いましたが。
気づかないフリをしました。
てことで、よろしくお願いしますー。

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