リレーコラムについて

枕草子の日々#2 〜 音楽の成績は3だったのに

一倉宏

一倉です。

小学校の3〜4年まで、音楽の成績はずっと3だったと
記憶します。たて笛、ハモニカ、苦手でした。
音感、ありません。リズム感も、だめです。
いまでも家族には、他人様の前で歌うな、といわれます。

それでも、音楽は好きでした。
高校時代のヒーローは、サイモン&ガーファンクルかな。
ビートルズ、というよりは。ROCKは、大学生になって
から。ツェッペリン、サンタナ、ジャニス(ジョプリン)、
エルトン・ジョン、ルー・リード。挙げたらきりない。
邦楽では、フォークの時代。吉田拓郎とか。荒井由実は、
多摩美の学生で「八王子のキャロル・キング」とか呼ば
れていたんだ。シモンズとか。知らないでしょ。

ギターは、F# とか Gmくらいなら鳴らせます。
sus とか dim とか付くと、自信がない。
そういう世代。コード6つか8つぐらいの曲を弾いてた。

高校時代は、文芸部。詩を書いていました。
ガリ版刷りの詩集をつくったり、旺文社の「蛍雪時代」に
投稿したり。代表作「神様のミスキャストたち」(笑)。
大学に入っても、同人誌やってた。専攻は日本文学。
伊藤博という素晴らしい師に出会えて、卒論は万葉集。
3年の時に書いた詩を最後に。「闇の中に立つ虹」(笑)。

運よく、サントリーの宣伝部制作室、コピーライターと
して就職できて。それが、私の「歌の別れ」。

新発売製品チラシも、新聞の突き出し広告も、一所懸命
書く毎日がはじまって。ウンウンうなってた。
ついにTCC新人賞。バレンタイン向けのV.S.O.Pベビー
という商品「愛のあかしに、ベビーをあげる。」ほかで。

CMの仕事にもかかわるようになって。
サントリー時代にも、CMソング、いわゆるコマソンの
詞は自分で書いていました。好きだったから。そして、
コピーライターはそうすべきだと考えたから。

せっかくだから、一曲の歌にしませんか。
そういってくれるアーチストに出会えたのも幸せ。
井上大輔さん。BIGIN。矢野顕子さん。などなど。
そして、斉藤和義。

音楽の成績は3だったのに。
いつのまにか、音楽スタジオのブースにいる。

でも、歌わないよ。
ほんとうは、歌いたいけど。

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清少納言の原文を訳した歌曲集「枕草子」。
なぜ私が、というと。いちおう教員免許持ってます。
筑波大附属高で(冷汗の)教育実習もしました。

コピーも、詩も、歌も、みんな「国語」なんだから。

こちらで4曲分、お聴きいただけます。

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年月日
名前
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