リレーコラムについて

会員の皆様へ:TCCで会いましょう

山本尚子

フリーランスになってから21年間、
私は会費だけ払っている、いわゆる幽霊会員でした。
TCCの催しにも参加せず、連絡メールや会報もろくに見ず、
Webサイトにアクセスしたこともありませんでした。

では、なぜ退会しなかったのか。

それは、諦めていなかったからです。
部門賞を(今ではTCC賞)そして最高賞を(今ではTCCグランプリ)
なので応募だけは続けていました。

去年だったかな…唯一のクリエイター友達である
ADの青木康子さんに「もう諦めていいかな?」と電話しました。
青木さんが「賞なんてえーーねん!ナオちゃんらしいコピー書いてたら
えーーやん!」と言ってくれて「そうだね〜」と意外にもあっさりと
諦めることが出来、長年背負っていた荷を降ろした気分でいた時に
TCCの幹事に推薦されたのでした。
なんという皮肉な運命。
迷いましたが恩返しのつもりで務めさせていただくことにしました。
だけど、諦めきれないまま幹事になっていたら、トークイベントで
TCCグランプリの高崎さん(電通)を、TCC賞の藤本さん(電通)を、
お見かけする度に、悔しくて情けなくてトイレに駆け込んでオイオイと
泣いていたと思うのでタイミング的には良かったのかもしれません。

それで、TCCの幹事会に表参道の事務所へ伺うようになったのですが
へ?っと拍子抜けしちゃうほど、皆さん気さく。
ブランドに身を固めた業界風な人もいなければ、
俺様オーラを撒き散らす何様な人もいません。
変に意識していたのは私だけだったのでしょうか。でも、私のように
会費だけ払っている会員の方がけっこういらっしゃる気がして
「怖くないよ…けっこう楽しいよ…」と、お知らせしたくなったのです。
あんなに「話しかけないでバリア」を張り巡らせていた私にも良くしてくださり
ちゃっかりリレーコラムまで書いています。

たとえ、知り合いがいなくても私たちには「コピー」と言う共通の話題が
あります。いつの間にか打ち解けて話し込んでいるはず。

今年のTCC賞受賞式には足を運んでみませんか?
久しく参加していないTCC会員の方も、一度も参加したことがないTCC会員の方も
一度皆で集まりませんか?そして10人の新人達を歓迎してあげてくれませんか?
幹事一同心よりお待ちしておりますし、
なにより会長の仲畑さんが喜びます。(たぶん、審査委員長の佐々木さんも…)

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