リレーコラムについて

CCN賞審査会のこと

森俊博

CCNでは毎年5月にCCN賞を決める
公開審査会というものをやっています。
読んで字のごとく、審査を完全公開。

会場に足を運べば、
応募作品すべてを見る事ができます。
もちろん遠目から見るのではなく、審査員と同じ目線。
見学者と審査員に境目はなく、
会場にぎっしり敷き詰められた応募作品を
一緒に見ていきます。

去年の審査会がこんな感じ。
http://www.ccn.gr.jp/chairperson/35.html

と、ホームページを見てみたら前運営委員の
退任挨拶がいつの間にかアップされていました。
http://www.ccn.gr.jp/chairperson/38.html
尾崎さん、漆畑さん、戸谷さん、お疲れさまでした!
読んだら急にプレッシャーが…。がんばります。

…で、話を戻しますが、
CCNの公開審査のいいところは、何と言っても、
受賞できなかったコピーやCMが見れることだと僕は思います。

落選したダメなコピー見たってしょうがないじゃん、
と思うかもしれませんが、これがあなどれない。
9割の落選コピーが「なぜダメだったのか」、
「なにが足りなかったのか」を自分の目で見て、肌で感じて、
考えることは、実はものすごく勉強になります。

自分がいいと思ったものと受賞作を見比べて、
審査員がなぜそれを選んだのかを飲み会で聞けたりもします。
飲み会でいろんな人と話していると、
いいと思うコピーも人によってバラバラなことがよくわかります。
ああ、消費者もそういうもんかと気づけたり。

最近は全国から応募があるので、
え?こんなに面白いのに受賞できないの?
と、応募者のレベルの高さを実感することもしばしば。

TCC新人賞を争うようなイキのいいコピーと並んで、
自分のコピーが人に見られるのを見るのも、刺激的です。
自分が応募したCMに、誰も反応しなかったり。
ちょっと自信のあったコピーを、みんなが素通りしたり。
リアルすぎてかなりショックです。

こんなコピーじゃ、絶対埋もれてしまう。
こんな企画じゃ、絶対笑いなんて起こらない。
と、審査会を見学するたびに、
自分の中の企画のハードルが上がっていきます。

そして、何年かCCN審査会を見ていて思うこと。

受賞するのは、やっぱり、
ちゃんと人を動かす広告だということ。
本気で人を動かそうとしている広告だということ。
決して賞だけを狙ったものではないということ。

そう素直に思えるようになって、
賞を狙ってガツガツしていた頃には逃していた
TCC新人賞が、スッと受賞できたりしました。

うまいだけじゃダメだとか、
レトリックに頼ってちゃいかんとか、
もっと突き抜けなきゃダメだとか、
言われてもどうすればいいのかわからない感覚が、
CCNの会場では感じることができると思います。

今年の5月、あなたも名古屋に足を運んでみませんか?

NO
年月日
名前
5815 2024.12.06 山田大輝 ジェノベーゼ
5814 2024.12.05 山田大輝 センサー
5813 2024.12.04 山田大輝 嬉野
5812 2024.12.03 山田大輝 祖父の葬儀
5811 2024.12.02 山田大輝 なおたろう
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