リレーコラムについて

たそがれの21世紀

秋山晶

ずっと昔、コピーライターのヨシナガがキヨボウチャンと
呼ばれていた頃、「21世紀になると僕はまだ44だけれど
秋山さんは60を過ぎている」と言った。
60歳も昔になった。

新世紀は青年のものだ。

去年、博報堂に入社した渡辺潤平くんから
「呉さんに指導されているがスゴイ。箭内さんが
うしろのデスクにいる」とメールが来たが、
何だかとてもライブリーなウェーブが出ていた。
20代だったら、21世紀という無意識の意識で、
タグボートをハードルにしようとか、
30階以上のマンションから夜景を見ながら寝よう
とか、小柳ユキみたいな恋人をつくろうとか、
夢のような、あるいはとんでもないことを思うだろう。
が、現実には何も思わなかった。

きのう妻に、21世紀になって何か新しいことが
あるか、と聞いたら
「わたしは男性のヌードを描きました。
ロンゲの金髪でイタリア人です。」とニコニコした。
ゆきがかり上、こんどは僕がモデルになろう。
と言ったら、「ほんとうですか。でも、
ウェウトをしめてくださいよ。それに
30分もじっとしていられるかなあ。」と言われた。

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