リレーコラムについて

話せば成る。

池田高明

お付き合いさせていただいている
クライアントに、とある理系大学がある。

月刊の冊子を担当している関係で
教授の方々に月に1度、
インタビューする機会に恵まれた。

ただ、その仕事をはじめる前は、
「科学者=気難しい」というイメージがあった。
話しにくいんじゃないか…と。
数式で説明されたらどうしようかと。

反省します。

実際にお会いした教授の方々は、
例外なく、人間的で魅力的で、
そして熱っぽく研究について話をしてくれた。

ダイヤより固いというカーボン素材。
人間のあらゆる肌に毛を生やす技術。
どうして生物は誕生したかの解明。

まだ実現には至っていないものの、
可能性に満ちた研究内容を
楽しそうに、夢中で語ってくれる。

みなさん、まるで少年のようだ。

そして、教授の方々が口をそろえるのが
「人と話すことがいかに大切か」ということだった。

違う分野の専門家や、
海外の研究者、悩める学生たちとの
あくまで何気ないコミュニケーションの中に、
研究を前に進める次の一手が
ひそんでいたりするという。

考えてみると、それは
(ちょっと強引ながら)
コピーの書き方と似ているかもしれない。

優秀なコピーライターの方は、
みなさんそろって話し好きだ。
場を盛り上げて周囲を楽しくする
エンターテイナーも少なくない。

もしかしたら、
デザイナーと居酒屋に行くのも、
女のコを誘ってと飲みに行くのも、
異業種の方や違う世代の方と
緊張しながら杯を酌み交わすのも、
ただ楽しいだけじゃなく、
世の中を動かす「いいコピー」につながっているのかも。

とまあ、しょっちゅう飲みに行く
言い訳みたいになってしまったけれど、
教授のお話で言えば、
大切なのはコミュニケーション。

酒は関係ないようです..。

NO
年月日
名前
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