リレーコラムについて

真面目だっ!

池田高明

「真面目だね」とたまに言われる。

どういう意味だろう。
その定義が曖昧なばかりに、
こちらもはっきりしないリアクションを
返すしかない。

さいきんテレビで芸人さんがよく使う
「まじめかっ!!」という突っ込みをされているようで、
少し責められているような気になることもある。

でも、そのことについて考えていると、
「いい意味で真面目」のお手本のような人たちが
いることに気がついた。

最近のNHKだ。

このところのNHKは、
(勝手なイメージで書いて恐縮だけれど)
おカタイ印象を返上し
劇的に面白くなったと思う。

ぼくには3歳になったばかりの娘がいて、
ここ数年は「おかあさんといっしょ」をはじめ
NHK教育テレビ(いまは「Eテレ」と言う)の
お世話になりっぱなしなのだけれど、
これがいちいち面白い。

『英語であそぼ』の「えいごふだ」、
『おかあさんといっしょ』の「ともだち8人」、
『ピタゴラスイッチ』『0655』『2355』、
『100分de名著』、
『“schola”坂本龍一 音楽の学校』、
『大科学実験』、
『仕事ハッケン伝』、
などなど。

総合も入れると、もう、きりがないくらい。
むかしはほとんど興味すら持てなかった放送局が、
こんなに面白い番組をつくっていたなんて。

あまりに面白いので
クレジットをよく見ると、
たくさんの著名クリエイターが関わっていた。
TCC会員の方の名前もある。

そうか、クリエイターの手にかかると、
「真面目」は、こんなにも「面白い」に変わるんだ。

そう思うと、さらにNHKを応援したくなってくる。
これからも面白い番組をつくり続けて、
世の中の「真面目」のイメージを
どんどんポジティブに変えていっていただきたい。

そんな他力本願な期待を抱きつつ、
今日もぼくは、NHKにチャンネルを合わせるのだった。

(ちなみに受信料は、ちゃんとお支払いしております)

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