リレーコラムについて

「場違い感」について

宮保真

みなさま、はじめまして。
今年TCC新人賞をいただきました
石川県金沢市のコピーライター
宮保真(みやぼしん)と申します。

同期入会の内藤零さんから
リレーコラムのバトンを受け取りまして
こうして書き始めたはいいものの
ただいま尋常じゃない場違い感に苛まれております。
「あの」TCCリレーコラムに僕みたいなのが
足を踏み入れていいのだろうか? と。

振り返ればこの場違い感は
受賞の一報をいただいた時からずっと続いています。
今年の新人賞受賞リストをご覧ください。
錚々たる面々、作品、所属企業、クライアントさま…。
その中にあって、おそらく誰も見たことがないであろう
「ワザナカ」という単語の浮きっぷりったら…。
きっと、何も知らない小さな子にこのリストを手渡して
「なかまはずれはだあれ?」と尋ねたなら
無垢な笑顔で僕の名前を指さすことでしょう。

(「ワザナカ」というのは、僕が参加している
金沢の制作プロダクションの名前です。
こちらについては後日ちょっと書きたいなと思っています)

僕がここ数ヶ月感じてきた、この場違い感。
その理由は、地方だから、小さなプロダクションだから、
というだけではありません。

1年半ほど前まで、僕は広告の仕事をしていませんでした。
それまでもコピーライターを名乗り、文章を書いてもいましたが
広告やクリエイティブという世界からは
かなり距離を置いたところで仕事をしてきました。

そんな僕にとって、ずっと広告は手の届かない憧れでした。
コピーライターを名乗るからには広告を、と思ってはいたものの
「地方で広告なんてできない」と勝手に決めつけて自分を納得させ
(その実、ただ僕にその頃の状況を打破する勇気がなかっただけなのですが)
悶々と日々を過ごしていました。

そうして30代も半ばを過ぎてしまった頃、
このまま死んだら何をいちばん後悔するだろう、と考えました。
それは広告をやらなかったことじゃないか、と思いました。
ちょうどその頃、金沢で広告を作っている人たちと出会えたこともあって
僕は当時所属していた会社を辞め、フリーのコピーライターになりました。
それが、つい1年半ほど前のことです。

そもそもそれまで広告をやっていなかったので、
賞に応募するのも今年が初めての経験でした。
それが、こともあろうに「あの」TCCから
新人賞をいただいてしまったのですから
そりゃマウスも手汗でベッタベタになろうというものです。
(あ、今もだ)

ともあれ、
今広告の仕事をさせてもらっているだけでも有り難いのに
こうして最高のかたちでスタートラインに立たせていただいて、
これから自分が金沢でどんな仕事をしていけるかが、とても楽しみです。
いつかこの場違い感をすっかり消すことができるような仕事を
ひとつひとつ重ねていきたいなあと思います。

…ああ、初回から自分語りが過ぎる内容になってしまいました。
はじめましての自己紹介ということでご容赦ください。
先週、新人歓迎会で一度お会いしただけの内藤さんのコラムを拝見して
そのお人柄を知ったり、自分との共通点を見つけられたりすることが
とても新鮮で楽しい経験だったんです。
(たとえば、26歳まで正社員経験がなかったというお話。
内藤さん、僕は27歳でした。笑)

みなさんのお役に立つ何かを書けるとは到底思いませんが
こんなやつもいるんだな、程度のお気持ちで
一週間のコラムにお付き合いいただければ幸いです。

それではみなさま、また明日。
今日もこの街らしい曇り空の金沢から、宮保真でした。

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