リレーコラムについて

無知は罪

松本巌

ほんとうに腹が立つ。

福島第一原発事故の評価が一気に、レベル7に引き上げられた。
それも統一地方選挙が終わった直後に。
アメリカは「公式確認に一ヶ月もかかったのが最も驚き」と呆れたが
本当は驚いていないし、信じてもいない。
だから、ロナルド・レーガンもグローバル・ホークも投入した。

放出された放射性物質のほとんどが事故初期だったという。
だったらなぜあの頃、原子力安全・保安院はレベル4だと言い張ったのか。
嘘をついたのではない。全く事態を把握できていなかったのだ。
そしてそれは今も続いている。

未だに、政府と安全・保安院と東電の3者がそれぞれ記者会見をする。
大臣の数が増え、災害対策本部は6つか7つもあるらしい。
立場と入れ物だけが増えて、責任の所在が分散、希釈される。
そして、政権維持に利用しようとする政治家たちの手で、
責任の所在があいまいなまま、途方もない税金が投入される。
いつからこんな出鱈目な国になってしまったのだろう。
原発事故は日本の構造的な問題を強烈に露呈させている。

日本は地震では被害者だったが、原発では加害者になった。
政府のお墨付きを得て、放射能汚染水を海洋に流した世界で唯一の国だ。
Pray for japanは終わって、世界は不甲斐ない日本に怒っている。

原発に「想定外」という言い訳は許されない。
私たちは無知だったし、それを許していた。

ほんとうに腹が立つ。

  • 年  月から   年  月まで