リレーコラムについて

家の話をします2

荒木俊哉

会社で見かける「行き先ボード」って、おわかりでしょうか。

社員の名前がずらりと書いてあって、
外出先とか、直行とか、直帰とかを
記入する、あれです。

それと同じものが、うちの家には用意されています。
変な話ですが、5人で暮らしていると、これ、非常に便利なんです。

たとえば、「明日6時!」とか書いておきます。
すると翌朝、それを見たやさしいルームメイトが、
きびしく叩き起こしてくれます。
この暮らしを始めてから、遅刻はもちろんゼロ。
本当にありがたい話です。

で、その行き先ボードのいちばん下に、
「ノーブラのつぶやき」なるスペースがあります。
(タイトルに深い意味はありません)
その日ふと思いついた言葉をみんなで書きこむ、
5人しか見ることのないツイッター、みたいなものでしょうか。

コピー、というには、おこがましいものばかりです。
でも、30前後の男女5人がともに暮らすなかで生まれた、
なかなかいい言葉が書かれていたりするんです。

今日は、ほんの少しだけ、
ここで(勝手に)紹介しようと思います。

「風邪をひくと大事な人に気づく」

5人で住むと、あらためて感じるものですね。
風邪ひいた!、と一斉メールするだけで、
おかゆをつくってくれるメイトもいれば、
栄養ドリンクを買ってきてくれるメイトもいる。
ああ、なんて素敵な家なんでしょう。

「寝顔はタダ」

これは、どんなことより寝顔を見るのが好きな
ルームメイト(男)の言葉です。
この発見も、共同生活ならではでしょうか。
ちなみに、この男が、
毎朝僕の寝顔を見て出社していることを、
つい最近まで知りませんでした。

「5LDKで過ごすひとりの夜は、5倍さみしい」

「ぬくもりを知ることで、さみしさも覚えてしまった」

こんな気分を味わえるのも、ルームシェアの特権です。
ひとりのときに書いたと思われる感傷的な気分が、
言葉選びにもにじみでています。

「女は下着でつくられる」

うちの洗濯には、ルールがありません。
みんなで洗って、みんなで干して、みんなでたたむ。
それは、下着も同じです。
ということで、僕も、女性3人分の下着を毎日見てます。
(好きで見てるわけじゃありません)
下着ひとつに、その人の生き方が見えてくる。
そう感じられるのも、ルームシェアの醍醐味かもしれません。

と、最後のほうは、女性の方から、
余計なお世話だ、と舌打ちが聞こえてきそうな
内容になりました。ごめんなさい。

それでは、今日はここらへんで。

NO
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